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マネジメント「心を元気にするもの

2012-01-14 | ポジティブ心理学

マネジメント「心を元気にするもの

 

「組織にも感情がある」

 

●「感情で職場は変わる」

この見出しは、高橋克徳氏が講談社現代新書につけた書名です。そして、内容も、まさに、働く人の気持ちの持ち方次第で、職場の雰囲気――これを「組織感情」という言葉で呼んでいますーーーが変わることを教えてくれます。

 この本を読んでいただけば、あえてここで取り上げる必要もないくらい、ポジティブな組織感情の作り出し方について、創意に満ちた提案をしてくれています。それを横目で眺めながら、このキーワードについて自分の思いを書いてみたいと思います。

 

●感情マネジメントは個人の幸せ第一で

 マネジメントの心理学的な研究はごまんとあります。がまんとはあっても、それらに共通しているのは、組織パフォーマンス(企業利益)を向上させるにはどうしたらよいかです。そこに、安易に、組織感情の話を持ち込むと、組織に個人のもっとも私的な世界さえもささげて、組織パフォーマンスを挙げさせようとするなんて御免蒙る、ということになりかねません。

 したがって、高橋氏が言う「組織は、そこに関わる人たちを幸せにする一つのツールでしかありません」という前提が、ここでは絶対に必要です。この前提があっての組織感情のマネジメントです。

 

●組織感情を元気にするマネジメントのコツ

①組織感情のマネジメントは慎重に

 仕事は、頭かからだを使ってします。感情だけでは、仕事はできません。

 極端なことを言うと、感情は、仕事には無関係です。かりに、接客の仕事でも、笑顔だけでは仕事になりませんね。

 それでも、組織感情が問題になるのは、仕事のために頭とからだを適切に動かすのに、感情が潤滑油になっているからです。

 気持ちうつうつより、元気なほうが仕事ははかどりますし、仕事の質もあがります。

 しかし、繰り返しますが、あくまでそれは、個人の問題という認識はあったほうが良いと思います。

 なぜなら、感情は極めて私的な世界だからです。そこに、組織や他人が介入すると、個人のあらゆる心の世界が組織や他人によって支配されることになるからです。

 「いつも元気で***ビタン」を強制されて仕事をするのは、たまりません。

 とはいっても、心を病む人続出の企業からすれば放置できない、という現状もあるようです。それへの対策は、仕事とは別の、メンタルヘルスの専門家にまかせるのがよいと思います。

 今日の朝日新聞朝刊で「今オフィスで;ココロを元気に」という小コラムの連載を見つけました。

 凸版印刷の社員向けに行われている「臨床美術」の実践講座の紹介です。「絵筆握って脳を活性化」との見出しがあって、大変興味深い内容です。今後の記事が楽しみです。

 こうした試みの内容そのものは大変、結構だと思いますが、前述した前提「組織のためより一人ひとりの幸せのため」ははずさないでほしいと思います。

 

②平常心こそ感情マネジメントの王道

 感情は時々刻々、日々、波があります。興奮することも沈み込むことも、あるいは、幸福感に満ち溢れることも失望に打ちひしがれることもあります。しかも、それを自らのコントロールの下におくのもなかなか大変です。

 ましてや、組織マネジメントとして、働く人々一人ひとりの感情をコントロールするのはかなり技術的に難しいだけでなく、前述したように、果たしてそこまで踏み込んでいいかどうかも判断が難しいところがあります。

 やはり王道は、平常心です。

 たんたんと仕事をするためには、感情が極端な状態になっていては、うまくいきません。

 極端にポジティブな感情状態では、ミスも増えます。

 極端にネガティブな感情状態では、進行速度が遅くなります。

 したがって、感情マネジメントとして考えるべきことは、平常領域に感情を囲い込むことになります。

 そのために心すべきことは、極端な感情表現の抑制です。とりわけ、ネガティブ感情に関わるところは特段の配慮が必要となります。たとえば、日常的なところでは、

 ・叱るときも、知的に冷静さを失わない

・攻撃的言動は絶対に避ける

  一言、ポジティブ表現を入れる

 

③カウンセリング・マインドを身につける

 やや手前味噌の提案になりますが、カウンセリングの基本的な考えと技術についての知識は、職場で必須だと思います。それが、組織感情を作り出すベースになります。

 カウンセリング・マインドの3原則

 ・相手を受容する

 ・傾聴する

 ・共感する

 この3原則をしっかりと自分のものにして日常的に誰もがそれなりに職場で実践できたら、組織感情が格段に変わるはずです。

 我が大学では、国分康孝・副学長がカウンセリングの大家ということもあり、この3原則が陰に陽に実践されていて、教員、職員、さらに学生が共有する組織感情の質がかなり高くなっています。我学科の学生対象の満足度調査でも、対人関係のそれは、5段階で4と5が8割以上でした。

 

④周りを元気にするキーワードを思いだす

 3部「周りを元気にするキーワード」は以下のようになっています。これらのキーワードとそこでのすすめを事あるごとに思い出しみてください。

 念のため、これまで書いたものをここに再掲しておきます。

挨拶

 

会話

感謝

寛容

競争

 

傾聴

親切

世間

尊敬

 

自律

 

チームワーク

 

拍手

励まし

 

人助け

 

ポジティブ・コミュニケーション

ほめ言葉 


からだで気持ちを「名言の心理学

2012-01-14 | 名言の心理学

顔で笑って心で泣いているうちに、心まで笑ってくる(斉藤茂太)

 

表面をつくるということは、内部を改良する1種の方法である。(夏目漱石)

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

「気は心から」ではなく、「気はからだから」である。

とりわけ、笑顔、笑いという顔の表現は、表面的ではなるが、

その気持ちづくりへの効果ははかりしれないものがある。

馬鹿笑いとしか思えないようなTV番組が

ゴールデンアワーの定番であり続けるのも、わけありなのだ。

伝統芸能の中で、落語、漫才が息長く存在し続けるのも、わけありなのだ。

だれにもごく簡単にできる心の元気づくり。

しかも、その笑い、笑顔、周りも元気にしてくれる。

笑う門には福来る。

 

 


星を見ながら出勤し、星を見ながら帰宅の週末

2012-01-14 | 心の体験的日記

 

センター試験である

家を6時前に出る

終わるのは、たぶん、5時を過ぎるはず

管理職特権で、試験現場の仕事はない

しかし、何かあったときのための待機要員

といっても、何かあっても、とても機敏には動けない

申し訳ないが、ただ現場近くにいるだけ

それでもなにがしかの存在価値ありと(思ってがんばります)

 

55万余の若者が挑む

がんばれ!!

それにしても、ちょっとした申請書の記載ミスで

受験できないニュースも

気の毒である

試験監督の先生方も

マニュアル通りに

愚直に

きっちりとやってください

2日間何もないのが一番

それにしても、これだけの大規模試験

リスクが大きい

なんらかの分散実施を考えるべきときにきているのではないか