1-「怒り
人間の器量は、どの程度のことを怒ったかによってはかり得る
モーレイ イギリスの政治家・文筆家
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
喜怒哀楽。
感情には扱いやすいものと扱いにくいものとがある。
怒りは、扱いが難しい感情の一つである。
なぜなら、怒りは、攻撃になり、エスカレートすると暴力になることがあるから。
したがって、怒りは、感情の自己コントロールができない証拠として、社会的にポジティブには評価されない。
名言はそこをついている。
しかし、物事に対する怒りは、あってよい。
不正に対する怒り。
理不純なことに対する怒り。
この怒り(義憤)がなければ、社会正義はありえない。
しかし、問題は、人に対する怒りである。
とりわけ、属人的怒り、つまり、その人を見ると怒りたくなるのは、問題である。
問題ではあるが、現実にはかなりある。それが対人関係を悪化させる。
そんな人とは近付かないに限るのだが、同じ場所にずっと一緒ということもある。そんな時は、
ともかく属人思考をやめること、
その人の言動に注意を注いで、そのポジティブなところを見るようにするしかない。