2-「難しくともよい
大事だからと基礎基本だけをくり返されるのは辛いものでした。多少難しくても、学ぶことの面白み、学問の奥深さに触れるとき、人は学ぼうとする意欲を自らの内より引き出すことができるのかもしれません。
(神谷純子)
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日本の大学も、進学率が50%を超えたことで、さまざまな問題を抱えて四苦八苦している。
その一つが基礎学力不足。
分数のできない学生の出現である。
基礎学力のない大学生、さらに学習習慣や学習方法を身につけていない大学生は、多くの日本の大学では、もはやめずらしくない。
だからといって、大学のカリキュラムのなかに、中高生レベルの内容を盛り込むわけにはいかない。
学生にもプライドがある。
大学に入ってまで「お勉強かー」となる(?)。
理解してもらえないことを前提に、しかし、自信を持って楽しそうに講義することから、もしかすると学生を学びへと誘うものがを見つけてもらえるかもしれない。