14 生活のある部分で禁欲する
瞬発カを発揮するためには、やはり生活のどこかに禁欲的な部分がなければならない。自分で意識的にコントロールした生活の部分がなければ、エネルギーはたまらない。
恋人とのデートをしばらく断念する、酒、タバコを断つなどなど。欲求を断つことが、大きな目標を達成中であることを絶えず自分に意識させるシグナルとして働く。
ボクシング選手の減量の厳しさを見れば、このことは納得がいくはずである。
ボクサーは、水さえ満足に飲めない日が幾日も続くという。その間、ひたすら敵を倒すことのみに注意を集中する。そうすると猛烈な敵がい心が湧いてきて、それを試合当日、一気に爆発させるおうになるらしい。
生活が豊かになると、自然に欲求不満を感ずる機会が減ってくる。今の日本社会のような飽食の時代に、時代錯誤めいた話になってしまうかもしれないが、逆にこんな時代だからこそ、みずからの判断で、あえて欲求不満状態を作り出して、がんばってみるようなこともあって良い。
「集中力を高めるトレーニング」あさ出版より