3.3 高齢者は結晶性知能で勝負する
●2つの知能
知能がどのような因子で構成されたいるかについては、いろいろの説があるが、最近よく使われているのが、結晶性知能と流動性知能という分類である。
結晶性知能とは、知識にかかわる知能、流動性知能とは課題解決にかかわる知能である。
知能のこの分類が便利なのは、両者が比較的独立していて、たとえば、高齢者の知能は、流動性知能に関しては劣化しているものの、結晶性知能のほうは、特別な記憶障害にでもならない限りそれほど劣化しない、というような話しができるところにある。
●一度覚えたことは忘れない
知能に関しては結晶性知能は高齢者でもそれほど劣化しないが、さらに、加齢とはほとんど無関係に高い水準に維持されている記憶の領域もある。
たとえば、歩いたり自転車に乗ったりといった運動技能、あるいは、読み書きそろばんといった認知技能は、身体の機能障害を起こさない限り、かなり高齢になっても維持されている。
こうした運動技能や認知技能を支えている知識が、手続き的知識と呼ばれている。
手続き的知識の習得には、膨大な練習時間が必要とされる。しかし、ひとたび一定の段階まで出来るようになれば、その巧拙こそあれ、あとはほとんど一生できるのが普通である。シニアテニス大会などをのぞいてみると、びっくりするほど高齢の方々が楽しそうにゲームをしている。
手続き的知識の特徴は、最初こそ、あれこれと言語的な指示や手取り足取りによる教授が必要であるが、次第にそうした教授内容を意識せずとも、むりむだむらなく(3む)できるようになることである。これが知識の暗黙知化である。
こうした暗黙知に支えられた技能のレパートリをどれだけ若いうちに身につけたかが、老後の生活の豊かさを左右するといってもよいようなところがある。
●2つの知能
知能がどのような因子で構成されたいるかについては、いろいろの説があるが、最近よく使われているのが、結晶性知能と流動性知能という分類である。
結晶性知能とは、知識にかかわる知能、流動性知能とは課題解決にかかわる知能である。
知能のこの分類が便利なのは、両者が比較的独立していて、たとえば、高齢者の知能は、流動性知能に関しては劣化しているものの、結晶性知能のほうは、特別な記憶障害にでもならない限りそれほど劣化しない、というような話しができるところにある。
●一度覚えたことは忘れない
知能に関しては結晶性知能は高齢者でもそれほど劣化しないが、さらに、加齢とはほとんど無関係に高い水準に維持されている記憶の領域もある。
たとえば、歩いたり自転車に乗ったりといった運動技能、あるいは、読み書きそろばんといった認知技能は、身体の機能障害を起こさない限り、かなり高齢になっても維持されている。
こうした運動技能や認知技能を支えている知識が、手続き的知識と呼ばれている。
手続き的知識の習得には、膨大な練習時間が必要とされる。しかし、ひとたび一定の段階まで出来るようになれば、その巧拙こそあれ、あとはほとんど一生できるのが普通である。シニアテニス大会などをのぞいてみると、びっくりするほど高齢の方々が楽しそうにゲームをしている。
手続き的知識の特徴は、最初こそ、あれこれと言語的な指示や手取り足取りによる教授が必要であるが、次第にそうした教授内容を意識せずとも、むりむだむらなく(3む)できるようになることである。これが知識の暗黙知化である。
こうした暗黙知に支えられた技能のレパートリをどれだけ若いうちに身につけたかが、老後の生活の豊かさを左右するといってもよいようなところがある。
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