おしゃれは女性専科ではない
●おしゃれ
自分がおしゃれを意識するのは、セレモニーのときです。礼服を着なければならないからです。
それ以外では、ほとんどおしゃれすることには無関心です。
でも、年寄りは、もっとおしゃれに気を使うべし、さらに、ジャージ姿の老人ファッションはなんとかならないか、との所説を何かで読んだ記憶があります。年をとれば、顔もスタイルも貧弱になるのだから、せめてファッションくらい、おしゃれを心がけるべし、との主張だったように記憶しています。
わかってはいるものの、面倒、いまさらねーというのが本心です。しかし、おしゃれ心を失うのは、確かに、心の老化さえを早めるかもしれません。
自戒も込めて、おしゃれの元気付け効果について考えてみたいと思います。なお、こんなことは、おしゃれと買い物は女性にとっての特権(奥田真希)、さらに最近の若者にとっては当たり前のことですから、以下は、女性向けではなく、あくまで男性、それも高齢者向けということになります。
また、おしゃれは自分のためならず、周りのため、という視点で考えて見たいと思います。でも、周りを元気に明るくすることで、それが自分に返ってきますから、結局は、自他の両方に効果があることになるのですが。
●おしゃれ効果ってどんなもの
おしゃれ効果で一番にあげられるのは、誘目効果ですね。
おしゃれをすることで、周りの目を自分に向けさせるのです。見る人もおおむね言い気分になり、さらに、それをみた周りもいい気分になります。
夏祭りにゆかた、一流レストランでのフルファッション、そして時にはとんでもファションなども、この効果をねらっています。
にぎやかなところにおしゃれをしてでかけたくなるのも、こうした効果を楽しみたい気持ちがあります。
もう一つ、やや堅苦しいおしゃれ効果もあります。
たとえば、デートのときに、相手がまったくおしゃれをしてきた気配がないのをみたとき、どんな感じになるでしょうか。
長いおつきあいで相手のことをよく知り尽くしている相手なら、その無頓着さがかえって好ましく思えるということもあるかもしれませんが、普通は、自分に対してあまり気を使っていない、自分を特別と思っていないのかなーと思うのではないでしょうか。
このように、おしゃれには、あなたがあなたの周りをそれなりのものとしてポジティブに評価していることの暗黙のメッセージとなっているところがあります。
これに似た意味をもつのが、セレモニーでの礼服主体のおしゃれです。これを、おしゃれの範ちゅうにいれるかどうかは微妙ですが、「私は、みなさんと場を共有します」というメッセージになっています。
逆にこうした場での普段のままは、誘目効果もありますが、自分はあなた方とは違います、というメッセージ性のほうが強くなります。場にいたずらに緊張感をもたらしてしまいます。自己主張の強人にときおりみられますね。
●おしゃれで周りを元気にするコツ
①おしゃれを特別なこととしない
礼服を着ていかなければならないときの面倒さは、普段からおしゃれ慣れをしていないと絶望的になることがあります。
はやり、おしゃれも、それなりに習慣にしてしまう必要があります。
女性がお化粧にどれほどのコストと時間をかけるか良く知りませんが、それができるのは、ひとえにそうすることが習慣になっているからだと思います。
お恥ずかしいことですが、家で仕事をすることの多い私は、人にはとてもみせられない格好でパソコン画面をにらめて仕事をしています。それを改める必要があります。やはりそれなりのおしゃれを毎日、朝から心がけるようにするべきです(反省)。
②普段のおしゃれのレベルを上げておく
普段からおしゃれを心がけることで、おしゃれのセンスも身につきます。それがないと、とってつけたようなおしゃれになってしまいます。
また、それによって、おしゃれのための道具立てにも関心が向きます。おしゃれグッズを買い揃えるのも、おしゃれのレベルを上げることにつながります。
③知的なおしゃれも大事
おしゃれは、つい、外面的なものだけを考えがちですが、
心にもおしゃれがあります。たとえば、会話場面でも
・人とスムーズに会話ができる
・相手の話に、興味関心を示す
・相手の話をさらに展開させるポイントを心得ている
・なににでも自分なりの意見が言える(があまり言わない)
などなど
お化粧しなくともあなたはあなたです。それはそれで間違いないのですが、
お化粧をすれば、さらに、あなたの存在が際立ちます
知的おしゃれも、それと同じようなものです。
その基礎になるのが、教養です。
それもひけらかすのではなく、内からにじみ出るものです。
なかなか曰く言い難しのところがありますが、あなたのまわりにきっとそんな人がいるはずです。いや、あなたがそんな人のひとりかもしれません。