質問11-21
使命感
常識12-5
上達12-9
上達「上達は楽しい」
●上達エピソード
古希を過ぎた先輩I教授。今でもいつも英語の本か文献をかかえている。あるとき、いわく、「最近、ようやく英語が日本語と同じくらいのスピートで読めるようになった。」
それに対して自分。還暦ずっと前頃からとんと英文に触れなくなってしまった。最近では、英語の専門用語のスペルさえおぼつかないありさま。長年の蓄積も、ほっとおくと、朽ち果てるのも速いです。
もうひとつ、これもやや恥ずかしい話。
テニスが好きです。もう40年近くやってます。
それでも、うまさは客観的にみて中の中くらい。かなり前から上級者入り前で足踏みしたままです。
もう一つ余談。朝日新聞2010年10月22日朝刊の「ひと」欄に、ベルギービールのつぎ手日本一に輝いた土屋怜子さんの話題。1日200杯のビールをつぐ仕事。他の出場者にくらべて、リズムと華やかさがあるとして受賞になったらしいです。
失礼な言い方になるかもしれませんが、こんな単純そうに見える仕事にも2年間の上達があるのかーと感嘆してしまいました。
●上達するってどういうこと
まずは、同じことをやればやるほどうまくなるということがあります。
練習とか訓練ですね。これが上達には必須です。
ところがです。最高水準までいっていないのに、やってもやっても上達しないレベルがあります。俗に言うスランプ、心理学用語では、プラトー(高原状態)です。
テニスが上級レベルに達しない自分がこの状態にぶつかったまま、この年になってしまいました。スランプの克服は、とりわけ、スポーツ選手にとっては、大きな課題になります。ここでは、その話は本筋ではないので、やめておきます。
さらに上達についての話を続けます。
上達というと、すぐにからだの動きの上達のほうをイメージしてしまいますが、冒頭のI教授のように、頭の活用にも上達の問題があるのです。
えてして、それは頭の良さと勘違いされますが、そうではありません。誰もがそれなりの練習、訓練をすればそれなりに上達します。ただ、運動技能の上達ほどは目に見えないために、つい見逃されてしまうだけです。
上達にも、頭の上達とからだの上達とがあるということです。もちろん、多くは、その両者は密接不可分なのですが。
たとえば、イチロー語録。
トップアスリートとしてのイチローがその時々ではく言説が心を打ちます。それこそ、心身一如。だれもができるわけではありませんが。
一つだけ披露しておきます。
「ライバルとは、自分が打ち負かしたい人間ではない。それは、自分のモチベーションをあげてくれる存在であるべきだ。」
上達について、たとえば、上達メカニズムや方策について話しを続けたいところですが、本筋からどんどんずれてしまいますので、このへんでやめておきます。関心のある人は、岡本浩一「上達の法則」(PHP新書)をぜひ、お読みください。名著です。
●心を元気にする上達のための効果的なコツ
さて、では、心を元気にする上達の活用にはどんなことを考えればよいのでしょうか。
まず確認しておきたいことは、上達は心の元気には実に効果があるということです。
上達すれば、頭は活性化するし、気持ちもはつらつです。
問題は、上達のプロセスでいつもいつも心元気とはいかないところです。とりわけ、初期段階には、むしろ、つらい努力を必要とします。
またテニスの話になりますが、修得しなければならない基本に、ストローク、ボレー、サーブがあります。この基本をどれくらいきちんと初期段階で練習するかが上達の決め手になります。
しかし、この基本の修得が曲者です。つまらない、といってはいけないのですが、退屈な反復練習が必要だからです。自分のテニスが上達しないままなのは、ここをサボったからです。
ここは、上達のための必須の初期コスト、と達観するしかありません。そして、この段階は、自分ひとりでなく、よき指導者についてもらえたらいうことなしです。
話が前後しますが、大事なことは、何に上達するかです。これは、あなたの興味関心、状況次第ということになります。ただ、これから上達の領域を見つけるなら、次のようなことに配慮するといいと思います。
一つは、上達の見本が見えるもの。
絵画、書道に上達したい人は、美術館にいけば見本があります。
テニスに上達したい人は、シャラポワがいます。笑
あえて「見本」といいました。あなたがその見本のレベルまで到達しようとしゃかりきになろうなどと思わないようにという親心からです(笑い)。
見本を見ることが心を元気にしてくれます。
上達の方向を示してくれます。
これは副産物的な元気づけになりますが、これが上達意欲を高めてもくれます。
2つは、上達が日々実感できるもの。
くろうとの域に達するのは、数万時間の努力が必要という領域があります。
そうなると、日々上達を実感する、なんてなまやさしいことにはなりません。一生の仕事にするならそんな艱難辛苦もなんのそのですが、趣味の領域では、無理というものです。
あー今日もうまくいった、を実感できるものでないと上達を楽しめません。「うまくなりつつある」という感覚ですね。
3つめは、仲間と一緒。
このあたりは、必須ではありません。一人のほうが楽しめるという人も多いはずですから。でも、できれば、仲間がいれば、上達も一層楽しいものになりますし、それが継続への力にもなります。
自分は、最近、テニスに加えて、卓球もやっています。いずれも、地域スポーツで仲間と一緒です。そこで周りに見てもらえる(評価してもらえる)のがさらなる上達につながります。これがさらに、楽しみをも倍化してくれます。
使命感
常識12-5
上達12-9
上達「上達は楽しい」
●上達エピソード
古希を過ぎた先輩I教授。今でもいつも英語の本か文献をかかえている。あるとき、いわく、「最近、ようやく英語が日本語と同じくらいのスピートで読めるようになった。」
それに対して自分。還暦ずっと前頃からとんと英文に触れなくなってしまった。最近では、英語の専門用語のスペルさえおぼつかないありさま。長年の蓄積も、ほっとおくと、朽ち果てるのも速いです。
もうひとつ、これもやや恥ずかしい話。
テニスが好きです。もう40年近くやってます。
それでも、うまさは客観的にみて中の中くらい。かなり前から上級者入り前で足踏みしたままです。
もう一つ余談。朝日新聞2010年10月22日朝刊の「ひと」欄に、ベルギービールのつぎ手日本一に輝いた土屋怜子さんの話題。1日200杯のビールをつぐ仕事。他の出場者にくらべて、リズムと華やかさがあるとして受賞になったらしいです。
失礼な言い方になるかもしれませんが、こんな単純そうに見える仕事にも2年間の上達があるのかーと感嘆してしまいました。
●上達するってどういうこと
まずは、同じことをやればやるほどうまくなるということがあります。
練習とか訓練ですね。これが上達には必須です。
ところがです。最高水準までいっていないのに、やってもやっても上達しないレベルがあります。俗に言うスランプ、心理学用語では、プラトー(高原状態)です。
テニスが上級レベルに達しない自分がこの状態にぶつかったまま、この年になってしまいました。スランプの克服は、とりわけ、スポーツ選手にとっては、大きな課題になります。ここでは、その話は本筋ではないので、やめておきます。
さらに上達についての話を続けます。
上達というと、すぐにからだの動きの上達のほうをイメージしてしまいますが、冒頭のI教授のように、頭の活用にも上達の問題があるのです。
えてして、それは頭の良さと勘違いされますが、そうではありません。誰もがそれなりの練習、訓練をすればそれなりに上達します。ただ、運動技能の上達ほどは目に見えないために、つい見逃されてしまうだけです。
上達にも、頭の上達とからだの上達とがあるということです。もちろん、多くは、その両者は密接不可分なのですが。
たとえば、イチロー語録。
トップアスリートとしてのイチローがその時々ではく言説が心を打ちます。それこそ、心身一如。だれもができるわけではありませんが。
一つだけ披露しておきます。
「ライバルとは、自分が打ち負かしたい人間ではない。それは、自分のモチベーションをあげてくれる存在であるべきだ。」
上達について、たとえば、上達メカニズムや方策について話しを続けたいところですが、本筋からどんどんずれてしまいますので、このへんでやめておきます。関心のある人は、岡本浩一「上達の法則」(PHP新書)をぜひ、お読みください。名著です。
●心を元気にする上達のための効果的なコツ
さて、では、心を元気にする上達の活用にはどんなことを考えればよいのでしょうか。
まず確認しておきたいことは、上達は心の元気には実に効果があるということです。
上達すれば、頭は活性化するし、気持ちもはつらつです。
問題は、上達のプロセスでいつもいつも心元気とはいかないところです。とりわけ、初期段階には、むしろ、つらい努力を必要とします。
またテニスの話になりますが、修得しなければならない基本に、ストローク、ボレー、サーブがあります。この基本をどれくらいきちんと初期段階で練習するかが上達の決め手になります。
しかし、この基本の修得が曲者です。つまらない、といってはいけないのですが、退屈な反復練習が必要だからです。自分のテニスが上達しないままなのは、ここをサボったからです。
ここは、上達のための必須の初期コスト、と達観するしかありません。そして、この段階は、自分ひとりでなく、よき指導者についてもらえたらいうことなしです。
話が前後しますが、大事なことは、何に上達するかです。これは、あなたの興味関心、状況次第ということになります。ただ、これから上達の領域を見つけるなら、次のようなことに配慮するといいと思います。
一つは、上達の見本が見えるもの。
絵画、書道に上達したい人は、美術館にいけば見本があります。
テニスに上達したい人は、シャラポワがいます。笑
あえて「見本」といいました。あなたがその見本のレベルまで到達しようとしゃかりきになろうなどと思わないようにという親心からです(笑い)。
見本を見ることが心を元気にしてくれます。
上達の方向を示してくれます。
これは副産物的な元気づけになりますが、これが上達意欲を高めてもくれます。
2つは、上達が日々実感できるもの。
くろうとの域に達するのは、数万時間の努力が必要という領域があります。
そうなると、日々上達を実感する、なんてなまやさしいことにはなりません。一生の仕事にするならそんな艱難辛苦もなんのそのですが、趣味の領域では、無理というものです。
あー今日もうまくいった、を実感できるものでないと上達を楽しめません。「うまくなりつつある」という感覚ですね。
3つめは、仲間と一緒。
このあたりは、必須ではありません。一人のほうが楽しめるという人も多いはずですから。でも、できれば、仲間がいれば、上達も一層楽しいものになりますし、それが継続への力にもなります。
自分は、最近、テニスに加えて、卓球もやっています。いずれも、地域スポーツで仲間と一緒です。そこで周りに見てもらえる(評価してもらえる)のがさらなる上達につながります。これがさらに、楽しみをも倍化してくれます。