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「オレオレ詐欺、架空請求書詐欺の心の操り術を知る」

2018-06-06 | 安全、安心、


振り込め詐欺の心の操り術を知る
2006-09-23 | 安全、安心、

06/9/23/海保


「オレオレ詐欺、架空請求書詐欺の心の操り術を知る」



●架空請求書詐欺、オレオレ詐欺が多発しています。

そんな詐欺の被害者にならないように、その手口を心理学的に解剖してみたいと思います。



●詐欺師の多くは、人の心をあやつって金をもうける、「マインド・ビジネス」の悪質化したものです。

架空請求書詐欺もオレオレ詐欺も、「誤った思い込み世界」への誘導技術がポイントになったものです。



●まず、「架空請求書詐欺」です。

正当な権威を装って、請求書を送りつけて、手ごろの額を振り込ませてしまう詐欺です。



道具立ての一つは、法律用語と官公庁まがいの請求者による「権威づけ」です。弁護士事務所や債権回収センターといった類いの名称を使います。



もう一つの道具立ては、誰もが一瞬その正当性を信じてしまうような請求案件のでっち上げとです。インテーネットやサイト使用料金などです。



人間は権威には弱いところがあります。特に法律違反をしていなくとも、警官の姿をみると、どきっとします。あの心理です。

自分の側にほんのちょっとでも弱味があるときは、権威の命ずるまままに動かされてしまいます。



●次は、もっぱら高齢者を狙った「オレオレ詐欺」です。

オレオレ詐欺も3つの道具立てを使います。



一つは電話。

電話はコミュニケーションの道具としては性能があまりよくありません。音そのものがよくありません。おまけに顔を見えません。その性能の悪さが嘘を見抜けなくさせています。



2つ目は、家族のトラブルのでっち上げです。

特に高齢者は、家族への思いは強いものがありますから、「家族がトラブルに巻き込まれた」との電話は、高齢者を一気に頭真っ白、目が点のパニック状態に陥れ、まともに頭が働かないようにして、嘘の世界を真実と思い込ませてしまいます。



3つ目は、時間切迫です、

払い込みがおくれると、事態がもっと悪くなると言って、急がせます。思い込みの世界から脱出できないようにする道具立てです。



思い込ませてしまえば、後は思いのままに高齢者を動かすことができます。郵便局の人が「オレオレ詐欺ではありませんか?」と聞いてもだめ、もっと悲劇的なのは、二度もお金を払い込んでしまう人さえいます。



●さて、対策です

一つは、「無視すること」

へたに相手に連絡をとると、着信記録が相手に残ってしまいます。それが次の被害をもたらします。

また、相手の語りの巧さに負けてしまします。



もう一つは、「人に相談すること」

思い込みは、自分の力だけでそこから抜け出るのはかなりしんどいところがあります。自分の思いを人に話すと、思い込みから抜け出るきっかけがみつかります。







年寄りの見栄

2018-06-06 | 高齢者
高齢者をだます詐欺が止まらない。
これほどあれこれの注意喚起の情報が提供されても、あまり効果がないようだ。

詐欺師による騙しの巧みさもあるが、
ふと気が付いたのは、年寄りの見栄も関係しているのかもと思いついた。

孫(もどき)から「おばーちゃん、---というわけで、とりあえず400万円、用意できる」
と言われたら、それくらの額なら大丈夫、使ってちょうだい、となるのではないか。
孫(もどき)から貧乏と思われるのはしゃく、ある程度のたくわえはあることを誇りたい気持ちといってもよい。

まだ自分は一度もそうした詐欺にであったことがないが、
ちょっぴり出会ってみたい気持ちもある。
そして、「こんな年寄りにそんなお金あるわけないでしょ!!といってみたい。笑い




●幸福感(subjective well-being)

2018-06-06 | 心理学辞典

●幸福感(subjective well-being)
広瀬弘忠によると、大災害に遭遇して幸運にも生き延びた人々の中にさえ、打ちのめされた心の回復初期の一瞬に、安堵感と自分だけが助かったことを感謝する至福感(災害後ユートピア感)に満たされることがあるらしい。あるいは、交通事故による脊椎損傷で車椅子生活を余儀なくされた人でも、経過年数が長くなるにつれて幸福感が増すということを示すデータもある。幸福感は、このように、その人が置かれている厳しい現実によってよりは、心の特性や持ち方によって規定されているところがある。そこを強調して「主観的」幸福感と呼ぶこともある。自尊心が満たされている、外向的である、信仰心が厚いといったような人々は高い幸福感を感じており、また、社会的な活動をしているほど幸福感も高い。

運「努力は幸運をよぶ」ポジティブキーワード解説その3

2018-06-06 | ポジティブ心理学
運「努力は幸運をよぶ」ポジティブキーワードその3

●人生70年余、幸運にめぐまれた
 70歳を過ぎた今、昔を振り返れば、よくぞここまでの感懐に浸ることがしばしばです。
 大きくは、災害、犯罪に出くわさなかった幸運がありますが、日々の生活、仕事でも、あのときもしあの幸運に恵まれなかったら、と思うとぞっとすることがあります。
入試、恩師との遭遇、伴侶の選択、就職と転勤、共同研究者との遭遇 
まだまだありそうですが、こんなものがすぐに頭に浮かんできます。
その一方では、あの努力あっての今ということもまたあります。実際は、努力と幸運とがコラボレーション(共振)して、ここまで来たのだと思います。努力が幸運を引き寄せた、というところもありますし、不運を努力でカバーしたようなこともあったように思います。

● 運と努力と気持ちのコントロール
 心理学で、原因帰属理論というのがあります。
 自分に何か事が起こった時、それを引き起こした原因として何を想定しがちかということに関する理論です。因果の真正の関係ではなく、考え方の傾向を問題にするものです。
 たとえば、あなたが試験に失敗したとします。
 あなたは、その原因として何を想定しがちですか。
 運ですか。自分の努力不足ですか。それとも、試験内容や合否判定の基準ですか。あるいは、自分の才能不足ですか。
 さて、ここでクイズです。
 この4つのうち、あなたの気持ちにダメージが少ない原因はどれでしょうか?
 そうです。運が悪かったと考えれば気楽ですね。
 自分には、やはり才能がなかったと考えてしまうようだと、立ち直るのが大変です。
 努力不足が原因と考えるなら、次のがんばりにつながります。
 試験内容や合否判定の基準を原因と考えるのは、なかなか知的です。どの問題ができていたか、あるいは、解答や合否の基準はどうなっているかを確認することは、次の挑戦への具体的なガイドになります。

● 気持ちを元気にするための運との付き合うコツ
① 力によって幸運を引き寄せる
幸運も不運も偶然に左右されます。自分ではどうにもなりません。でも。その運を選ぶ、あるいは、その運を引き寄せるのはあなた自身によるところがあります。
 宝くじを考えてみてください。くじを買うのはあなたです。そして、1万円より100万円買ったほうが、当たる確率は高まります。(宝くじのおすすめではありません。念のため)
 試験の合否でも、努力をすればそれに比例するかのように、合格の確率は高まります。
 いわば、努力に幸運をコラボレーションさせるのです。もう少し正確に言うなら、努力して幸運の確率が高まるような状況を作り出すということです。
 逆に、何もしないことが、あるいはやらずもがなのことをしてしまい、それが不運とコラボレーションしてしまうこともありますからやっかいです。
②幸運も不運も長続きはしない
 運は、幸運も不運も基本的に確率的です。
 努力で幸運を引き寄せることは可能ですが、それで必ず幸運に遭遇できるわけではありません。不運に遭遇することもあります。
 このことの認識は大事です。
 幸運もいつか不運に、不運もいつか幸運に変わります。このことは確率的ではなく、必ずそうなります。一生涯、幸運ばかり、不運ばかりはありえません。
 ですから、幸運なときには不運の予兆を、不運なときには幸運を願う、というくらいの心がまえはあったほうがよいと思います。
 「運というのは、中間に回帰しますから、一定以上運がいいということは、その後、運が悪くなる確率が高まります」(勝間和代)
③運を意味あるものにする
 長い人生、幸運も不運も半々、それを努力によって幸運に遭遇する確率を高めるくらいのことしかできないのだと思います。そう考えると、努力ばかりしてきた人生で、もう「運を使い果たした」なんていう言説にも納得がいきますね。
 だとするなら、幸運、不運に一喜一憂せずに、まずは、運をしっかりと受け止めて、それを生きる上での意味のある事柄としてポジティブに考えてみることをおすすめします。
運と友達になるのです。運まかせの人生という意味ではありません。
「運命は神の考えるものだ。人間は人間らしく働けばそれで結構だ(夏目漱石)」
の心境です。