法務問題集

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刑法 > 罪 > 横領の罪

2015-08-25 00:00:00 | 刑法
【問題】
01. 自分が占有する他人の物を横領した者は、5年以下の懲役に処される。

02. 自分が業務上占有する他人の物を横領した場合、業務上横領罪が成立する。

03. 会社の文書管理権限を有する者が無断で文書を持ち出した場合、業務上横領罪が成立する。

04. 会社の文書管理権限を有する者が口頭で第三者に文書の内容を漏示した場合、業務上横領罪が成立する。

05. 会社の文書管理権限を有しない者が無断で文書を持ち出した場合、業務上横領罪が成立する。

06. 顧客が破綻状態にあることを認識しながら、銀行の担当役員が充分な担保の設定を受けずに融資し、銀行に損害を与えた場合、業務上横領罪が成立する。

07. 従業者が会社のコンピュータ内に保管されている実験データを会社のUSBメモリに保存して持ち出し、社外に流出させた場合、業務上横領罪が成立する。

08. 業務上横領罪が成立した者は、原則として、10年以下の懲役に処される。

【解答】
01. ○: 刑法252条(横領)1項

02. ○: 刑法253条(業務上横領)

03. ○: 刑法253条(業務上横領)

04. ×: 刑法253条(業務上横領)
業務上自己の占有する他人のを横領した者は、10年以下の懲役に処する。

05. ×: 刑法235条(窃盗

06. ×: 会社法960条(特別背任罪

07. ○: 刑法253条(業務上横領)

08. ○: 刑法253条(業務上横領)

【参考】
横領罪 - Wikipedia