いろいろと考えて福島にツーリングに行くことにした。
不謹慎だと思ってずっと遠慮していたのだが、そろそろ行ってもよいと感じたのだ。
原発の南にある、よくキャンプをした天神岬に行けるものなら、いってみたいと思う。
そしてどこかに行くのなら、被災地に応援にゆくべきだとも感じるのだ。
常磐道で北上し、北茨城ICで高速をおりる。
ここは花園林道やその北の仏具山林道を走るために利用したところだ。
海岸線を北上していくが津波の形跡はない。
小名浜からしばらく海岸線をはなれて国道はすすみ、浪立海岸にでると海岸の形が変わってしまっている。
津波のすさまじいパワーを見せつけられるが、岩手の海岸のように壊滅的な被害は受けていなかった。

原発に近づくと重苦しい気分になってくる。
楢葉の道の駅があったので休もうとすると、道の駅は営業していなくて、臨時警察署になっていた。
すばらしい温泉が併設されていて、皆で入ったものだが、もちろん閉鎖されている。
しかし、お巡りさんに聞くと、天神岬には行けるとのこと。
さっそくむかうことにした。

天神岬のキャンプ場は何度も宴会をしたところなのだ。
そのキャンプ場は手入れがされてなくて、松ぽっくりだらけだった。
それでもここには30年は来られないだろうと、ここで野営をした仲間と話し合っていたから、
こんなに早くこの地に立てて、胸にこみあげるものがあった。
この先2キロで国道6号線は通行止め。
富岡の町には入れない。

マスクと防護服をつけた人たちの車とパトカーが走りまわり、田や畑は放棄されていて、
セイタカアワダチソウだけが茂っていた。

内陸に入り、北上することにする。
広野から県道248号線で西にすすむ。
ツーリング・マップルでは国道399号線にでるまで舗装路だが、じっさいは下箒平から先の8.5キロはダートだった。
福島ナンバーの大型スクーターの方といっしょになったが、スクーター氏は林道についてきた。
1キロ地点までいっしょだったが、ペースがあまりにも違うので先行する。
スクーター氏は林道をぬけられただろうか。
ここはオフロード・バイクには楽しいジャリ・ダートだった。

国道とは思えない399号線沿いはうつくしい森がつづく。
しかし道路わきに残されているのは、落ち葉などを集めた袋だろうか。
当日は川内村に天皇・皇后陛下がおいでになっていた。
たいへんなパトカー、警官、覆面、SP。
落ち着かないのでこの地域から北へ離脱する。

葛尾村に入ると空き巣警戒中の看板がおおくなる。
そしてその先で北と東には進めなくなり、二本松に出た。

二本松、本宮は車と人があふれかえるようにいて、原発事故のかけらも感じられない。
天皇・皇后両陛下がご来県、交通規制中、の電光掲示板の文字が眼に焼きついた。
不謹慎だと思ってずっと遠慮していたのだが、そろそろ行ってもよいと感じたのだ。
原発の南にある、よくキャンプをした天神岬に行けるものなら、いってみたいと思う。
そしてどこかに行くのなら、被災地に応援にゆくべきだとも感じるのだ。
常磐道で北上し、北茨城ICで高速をおりる。
ここは花園林道やその北の仏具山林道を走るために利用したところだ。
海岸線を北上していくが津波の形跡はない。
小名浜からしばらく海岸線をはなれて国道はすすみ、浪立海岸にでると海岸の形が変わってしまっている。
津波のすさまじいパワーを見せつけられるが、岩手の海岸のように壊滅的な被害は受けていなかった。

原発に近づくと重苦しい気分になってくる。
楢葉の道の駅があったので休もうとすると、道の駅は営業していなくて、臨時警察署になっていた。
すばらしい温泉が併設されていて、皆で入ったものだが、もちろん閉鎖されている。
しかし、お巡りさんに聞くと、天神岬には行けるとのこと。
さっそくむかうことにした。

天神岬のキャンプ場は何度も宴会をしたところなのだ。
そのキャンプ場は手入れがされてなくて、松ぽっくりだらけだった。
それでもここには30年は来られないだろうと、ここで野営をした仲間と話し合っていたから、
こんなに早くこの地に立てて、胸にこみあげるものがあった。
この先2キロで国道6号線は通行止め。
富岡の町には入れない。

マスクと防護服をつけた人たちの車とパトカーが走りまわり、田や畑は放棄されていて、
セイタカアワダチソウだけが茂っていた。

内陸に入り、北上することにする。
広野から県道248号線で西にすすむ。
ツーリング・マップルでは国道399号線にでるまで舗装路だが、じっさいは下箒平から先の8.5キロはダートだった。
福島ナンバーの大型スクーターの方といっしょになったが、スクーター氏は林道についてきた。
1キロ地点までいっしょだったが、ペースがあまりにも違うので先行する。
スクーター氏は林道をぬけられただろうか。
ここはオフロード・バイクには楽しいジャリ・ダートだった。

国道とは思えない399号線沿いはうつくしい森がつづく。
しかし道路わきに残されているのは、落ち葉などを集めた袋だろうか。
当日は川内村に天皇・皇后陛下がおいでになっていた。
たいへんなパトカー、警官、覆面、SP。
落ち着かないのでこの地域から北へ離脱する。

葛尾村に入ると空き巣警戒中の看板がおおくなる。
そしてその先で北と東には進めなくなり、二本松に出た。

二本松、本宮は車と人があふれかえるようにいて、原発事故のかけらも感じられない。
天皇・皇后両陛下がご来県、交通規制中、の電光掲示板の文字が眼に焼きついた。