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心づかいの店 宮古 よし寿司

2012年10月25日 22時07分33秒 | グルメ東北
2012年 9月の盛岡旅行、2日目の昼。

2011年のGWにつづいて、三陸の田老にやってきた。
ここは津波の壊滅的な被害を受けた町で、昨年はガレキしかなかったが、今年はガレキはすべて撤去されている。
しかし、居住が制限されるのだろう、住宅の跡地には雑草が茂っているだけだった。

浄土ヶ浜にいくと、海岸は元通りだが、高台には仮設住宅が建ち、復興はもどかしいほど進んでいない。
それでも宮古に入ると祭りの最中だった。



宮古のよし寿司にいく。
13時40分に店につくと、暖簾はなく、昼の営業は終わってしまっていた。
14時までだからしかたがない。
ここで食事をとりたかったが、他の店にしようと歩きだすと、背中に声をかけられた。

振り返ると大将で、暖簾は仕舞ってしまったが、入れてくださると言う。
これにはびっくりするやら、感激するやらで、店内にみちびいてもらった。

お店の中には客がたくさんいた。
小上がりに、テーブル席、カウンター。
しかもまだ料理の出ていないお客さんが多数だ。



私たちもカウンターにすわり、復興支援 絆ずし 雅 2000円を2人前おねがいした。

今日は宮古のお祭りで、大量の注文が入っているそうだ。
それで早目に店じまいしたが、板場から私たちの姿が見えたので、出てきてくださったとのこと。
申し訳ありませんでした、とおっしゃるが、こちらが恐縮してしまった。

そしてこんな体験、ほかのどんな店でもしたことがない。
大将に、惚れたな。



大将の他に3人の板さんがいて、フル稼働で手を動かしていた。
寿司が次々に提供されていって、私たちの分が来たのは14時半をすぎていた。

寿司はとてもきれいな仕上がりだ。
サンマはかたくしまった新鮮なもの、アナゴはふわふわ、ウニはツブがたっている。
一気にたべてしまった。

澄し汁は薄味の上品なもの。
デザートはパイナップルのゼリーだ。

遅くなっても板さんはじめ、お運びの方も嫌な顔もしない。
それは大将の心意気が伝わっているからだろう。

久々に食事をして感動した。




よし寿司寿司 / 宮古駅
昼総合点★★★★ 4.5




コメント
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