さつまあげ食べ放題の昼食をおえて、山川温泉の砂湯にゆく。
砂湯はすごい場所にある。
開聞岳の近くの海辺だ。
上の画像は山川砂むし会館の駐車場から見た開聞岳である。
砂湯は別府でも入ったが、10分と時間が決まっていて十分に楽しめなかった。
山川温泉は好きなだけ入っていられるとのことで、勇んで砂をかけてもらったのだが、10分しないうちに胸がドキドキしてきた。
砂が重く感じられて胸苦しい。
15分は入るつもりだったが、体調が不良なときは無理をしないですぐに出ること、と注意書きがあったので、残念だが砂から起き上がった。
汗はまったくかかず。
不完全燃焼だがしかたがない。
内湯で砂を流し、蒸したイモを買って山川砂むし会館を後にした。
薩摩半島の最南端の長崎鼻にゆく。
ウミガメがたくさんくるようだ。
正面に開聞岳がみえる。
絶景だ。
つづいて開聞岳の南側をはしるトンネルを見にゆく。
狭くて暗いトンネルがあり、怖いが面白いと0円マップにあったのだ。
いってみるとジャングルパークのように施設の横にトンネルがあった。
トンネルも不気味だが、つぶれていそうなジャングルパークもなんだか怖い。
それでもトンネルに入ってみると、中は荒れていて廃道のムード。
落石があり、水溜りがあって、天井から木の根がさがり、面白くなんかなく、ただただ怖くて不気味だ。
引き返したいと思ったがUターンできるところがなくて、しかたなくすすむ。
ライトをハイビームにして、水溜りと、天井からたれさがる木の根を避けて、トンネルを2本ぬけると細い舗装林道になった。
相変わらずUターンできない。
それでも3分の1ほどすすむと景色がひらけ、太平洋がみえてきた。
やがて畑もあらわれて、作物は手入れが行き届いているから、人はいないが通行量はあるようだった。
開聞岳のまわりをぐるりと走ってから北上し、18時に枕崎に到着した。
おさかなセンターがあると案内が出ているが既にしまっている。
漁港のインフラはかなり古い。
町全体も同じ感じだった。
枕崎らしいところをさがして漁港をめぐると、鰹節工場がたくさんあった。
工場の前には燃料のマキがつみあげてある。
香り付けにマキが必要なのだろうとおもわれた。
上の画像は鰹節工場から開聞岳方向をみている。
枕崎はもっと賑わっているのかと思ったが、人口が減少している印象だった。
枕崎駅前のスーパーで夕食の買い物をし、今夜の宿を考える。
道に駅にしたいが近くに見当たらない。
道の駅は2・30キロも走ればどこにも必ずあると思い込んでいたのだが、このときになってそうではないと知った。
2008年版のツーリング・マップルによると南さつま市の『きんぽう木花館』がいちばん近い。
しかし今年のるるぶを見直してみると、南九州市川辺町の『川辺やすらぎの郷』があり、こちらのほうが近いので、ここにむかうことにした。
枕崎から国道225号線で内陸部にはいってゆく。
山の中の暗い道をずっとすすむ。
ビールや食材を買い足したいのだが、スーパーどころがコンビニさえもない。
買い物は無理かとあきらめていたら、突如として巨大なスーパーがあらわれた。
AーZかわなべ、という店でとにかく大きい。
食材や日用品だけでなく、車まで売っていて、しかもこんな田舎で24時間営業をしているという。
店にはいって思い出したが、こういうスーパーが鹿児島にあって、大繁盛しているというニュースを見たことがあった。
ここでビールや貝の刺身、ミネラル・ウォーターなどを買い足して道の駅にすすんだ。
今夜の夕食は刺身に巻き寿司、すいか、魚のあら煮、昼食のおみやげにもらったさつまあげ、砂湯で買った蒸かしイモなど。
道の駅ですごしていると雨がはげしく降ってきた。