
9日目。道の駅ウトナイ湖の朝。5時半におきた。取り急ぎ苫小牧港のマルトマ食堂にむかう。今日は土曜日なので混雑が予想されるからである。

6時5分にマルトマ食堂の前の駐車場についた。この時間から若い女の子の駐車場係りがいる。彼女の指示で車をとめて店に入ると、席は空いていてすぐに座ることができた。やはり早く来るのにかぎるのである。

注文するものは決めていた。ホッキカレー1000円と、

ホッキのバター焼き1000円である。ホッキのバター焼き定食も1000円なのでおなじ値段だった。

ホッキカレーはボリュームがすごい。男ひとりでも食べきれないほどだ。それでカレーをふたつではなく、バター焼きとひとつずつにした。ホッキカレーはホッキがゴロゴロはいったマイルド・カレー。家内はこれがたべたかった、美味しい、と言いつつ味わっている。バター焼きは塩焼きベースでほんのりバター風味だ。マカロニ風のスパゲティーとキャベツの千切りがついているのがよい。カレーは以前よりもご飯の量が少なくなって、皿も変わっていたが、それでもふつうの店の大盛り以上の量はある。味噌汁は大きなしじみが4個入った出汁のきいたもの。これをふたりでシュアしたが朝食としてちょうどよい量だった。

店をでると行列ができていた。

食後に苫小牧市場を散策する。くもりで霧のでている港だった。

つづいて25キロはなれた新千歳空港に移動する。ここは空港も駐車場も大きすぎて、どこに車をとめればよいのかわからないほどだった。

フェリーとバイクで旅をする私には空港は縁遠いところなのだが、ここに土産物店とレストランが集まっているのである。そんなことはこれまで知らなかった。

広くて方向がわからなくなる空港内をあるく。

びえいのまめぱん(美瑛の豆パン)、が買いたかったのだが、これは大人気で行列しているから諦めた。

家内は土産物店や雑貨店に吸い寄せられてうごかなくなる。でも甘いものがほしいとのことで、ルタオという店のソフトクリーム。

ミルキッシモのジェラートも。土産物もいろいろと買った。

レストランがあるはずなのだが見つからない。さがしてみるとエレベーターが閉鎖されている。

地震の影響で営業していないのだ。

消防設備の障害のためとある。空港に観光客はたくさんいて賑わっていたが、復旧はまだまだだった。

札幌市南区にある真駒内滝野霊園にゆく。新千歳空港から44キロだが、スマホ・ナビが渋滞しているからまわり道をしろと言う。それで恵庭公園線という山道を延々と走っていった。

霊園にモアイ像があるので来たいと思っていた。

入口にモアイ像がならんでいる。

なんともミス・マッチで不思議な光景だ。

説明があり、この像はモアイ地蔵、お地蔵様なのだそうだ。

しかしこれがお地蔵様だと言われても、はい、そうですか、とは受け入れがたい。

モアイ像の奥にはラベンダーでおおわれた大仏殿があり、大仏様の頭が見えている。頭大仏と命名されているそうだ。

大仏様へのアプローチ。コンクリートの打ちっぱなしで水盤がつくられている。

家内は頭大仏に興味はないと言っていたが、大仏殿が建築家の安藤忠雄の設計と知ると態度が変わる。家内は安藤氏のファンなのだ。これは時間をかけなければならないと言い出した。もう昼時をすぎているのだが。

大仏殿のラベンダー越しにモアイ像をみる。

真駒内滝野霊園ののモアイ像。一見の価値がある。