3日目。道の駅川根温泉の朝。昨夜は車内に蚊がいて両腕をひどく刺されてしまった。
朝食は定番のカップ麺だ。第2駐車場はすぐ横に線路があるため、SL目的のカメラマンがきてもよいように、車の駐車位置を移動してからセローで出発した。6時半だった。
昨日とおなじく県道63号線を東にむかう。出本で笠間川にそって山にのぼってゆく道におれた。
寿永の桜をめざしてすすむと、7・8キロで林道下泉笹間線の入口につく。
下泉笹間線は12、6キロとあるが、TMによるとダートは8キロである。
林道はすぐにダートになる。
路面は整備されていて走りやすい。
展望ポイントもあった。
1キロ地点で林業の作業をしていて、ここまで道路はよかった。
そのすぐ先に倒木がある。ここは下をくぐってゆけた。
この先は交通量はほとんどないようで、手入れはされておらず、路面は荒れていた。
やがて峠についた。林道の上に展望所のようなところがあるので上ってみると、作業用の道がある。
この林道は一般車は通行禁止となっていた。
展望台のように見えたのは、ダンプカーの転回所か砂利置き場だろうか。
ここからの景色は気持ちよくぬけていた。
峠からは急坂をくだる。道幅はひろいが荒れていた。
植林された木が印象的な林がある。峠のこちら側にはバイクが走った跡があった。
下ってゆくと森の中をゆく道となる。
道はあれてきて、雨水にながされてデコボコになった急坂を延々とくだってゆく。きびしいたどりだ。オクシズの林道は傾斜がきつい。
クレバスをさけてはしっているとカモシカがいた。
8時すぎに林道出口についた。ダートは9キロだった。
林道の出口から折り返すように舗装林道をのぼってゆくと、本城林道に接続するはずが、行き止まりにでてしまった。二股を左にゆくはずなのだが、分岐がなかったのだ。
途中に分岐はひとつしかなくて、地図とは逆で右へのものだった。とりあえずそこにもどってみた。
ここは文沢林道とあり、すぐ先の法面がくずれている。
案内板には橋の損傷のため通行不可となっていたし、ゆくのは本城林道なのでくだってゆくと、この細い道が二股か?、作業道なのではないのか、と感じられる道があった。神社の横の細道だ。
半信半疑で入ってみると、ものすごい激坂で、180度カーブの連続だ。ジグザグに斜面を上る道で、いくらなんでもこれではないだろうと判断してもどったが、ここが入口だと後で知ることになるのである。
当日は日曜日で、地元の方が道路の整備をされていた。なにしろ斜面が急だから、雨や湧水で山がくずれやすい。路上に落石がおちているのと、側溝にたまった落ち葉などの掃除をされている。その方たちのひとりに、どこにゆくのかと声をかけられた。本城林道にゆきたいのですが、と話すと、橋がこわれている文沢林道をゆけば合流できるとのこと。橋に問題があっても、バイクならゆけるのではないかな、でも最近の雨でどうなっているのかはわからない、とのことだ。この方はセローのナンバーを見て、わざわざ遠くからこんなところまでくることなんかないのに、とおっしゃっていたが、ここは林道の宝庫なのである。なかなかこんな地域はないのだ。その方は、今は山の作業がはいっていないが、秋になるとはじまるので、そのころになれば道も整備される、とおしえてくれた。通行止めの林道にはいるつもりはないので、別の林道に転進することにした。