
7月の休日に長野県の浅間山のふもとをまわるツーリングにでた。今回の相棒はDR650RSである。タイヤやブレーキの部品交換がおわったので試走をかねてでかけたのだ。群馬県の高崎から国道18号線で安中にむかっていると、ボロボロの外観の、昭和レトロなオートスナックがあったので思わず立ち寄った。ピーパック安中という店のようだ。

店内には昭和の時代の自販機がならぶ。うどんの機械は残念ながら故障していた。

こういう店は今人気だが、ここは空いている。

缶コーヒーでブレイクしたが、灰皿が横川の釜飯の容器というのが、廃物利用でまたよかった(私はタバコはすわないが)。

来ている車がブルーバード510というのも出来すぎだ。510のホイールがノーマルなのがいい。アルミにするよりもこのほうがしぶいよね。

通りすがりのサイクリストもとまって写真をとっていたが、これを見たら通過できないよね。ここで大学の同級生に安中の男がいたのを思い出した。泥臭いが真っ直ぐな奴だったっけ。

碓井バイパスで軽井沢にむかうが、上り2車線、下り1車線の道の横に、若い雄熊のがいるのを見た。熊はバイパスを渡りたいようだが、車が高速でひっきりなしにやってくるのでためらっているようだ。時間は9時である。こんな時間にこの場所にいるのはよほど無器用な個体なのだろう。しかし北海道や各地の林道をあまたはしっても会わなかったのに、こんなに交通量のおおいところで熊をみることになるとは思いもしなかった。
軽井沢に用はないので通過する。大学に軽井沢出身の同級生がいたことも思い出した。高校生のときに親に中型バイクを買ってもらったドラ息子だった。

小諸から県道94号線で北上し、湯の丸高原にやってきた。東の空は雲がひろがっているが、こちらにすすむ予定だ。

西や北は快晴である。

ここには湯の丸スキー場があり、スキーブームのころに来たことがあった。当時のスキー場はどこも大混雑していて、空いていると評判のここまでやってきたのである。たしかにリフト待ちは少なかったが、中斜面と緩斜面しかなくて、面白みにはかけるスキー場だった。それでもリフト待ちがないのは大きな魅力だったのだ。

湯の丸高原から車坂峠にむかう。

高原をゆく気持ちのよいルートだ。

池の平湿原をすぎるとダートになった。予想していなかったので、DRでジャリ道をはしれてうれしい。しかしガスがでて、雨粒もおちてきた。

フラットダートを5キロほど走ると高峰高原につく。

ランプの宿とある。

建物は近代的だが照明はランプなのだろうか。雨がはげしくなってきた。車坂峠から北にある田代湖方向にゆくつもりだったが、そちらは空の色がわるいので、南の小諸方向ににげることにする。

標高2000メートルでメッシュジャケットでは寒かった高峰高原からくだると、すぐに雨はやんだ。局地的な降雨だったのだ。気温もあがってくる。バイクをとめると小諸の町がみおろせた。
エンジン・ブレーキをかけながら山をくだると、DRは白煙をはきだした。以前もこんな症状がでて、ハードに走らないようにしていたのだ。2サイクルのように煙をマフラーからだしていたが、平地を走行しているとおさまった。エンブレは負荷がおおきいのだろうか。

軽井沢を通過して群馬にもどると鉄道文化村があった。

古い車輌が展示されている施設のようだ。子供や鉄っちゃんにはいいだろう。

松井田で県道51号線にはいった。ゴツゴツの妙義山がみえる。

妙義山は場所によって表情をかえる。

道路脇にはこんにゃく畑だろうか。群馬らしい風景である。

県道47号線で一宮にむかう途中で昼食とした。妙義町の『きよ秀』というお店の牛肉のしぐれ焼き定食1080円である。

濃い味つけのごはんがすすむ牛肉のしぐれ焼きだ。タマネギがたっぷり。

きよ秀はグーグルマップでみつけたお店で、県道からすこし入ったところにある。

食事をおえて県道47号線から国道254にはいって藤岡にむかうと、空の色があやしい。

上空と進行方向の空をみながらすすむ。

最後に埼玉県川島町の農産物直売所でやすんだが、雨にふられることなく帰宅した。燃費は26、1K/L。