予約をしていた南房総市のオレンジ村オートキャンプ場に16時に到着した。ここはみかん山をキャンプ場にしている施設で、バイク・ソロ・キャンプは2300円だ。空いているサイトならどこでも利用できるとのことで、野営場所をさがす。手前にある第一サイトは人が多いので、奥の第二サイトにきめた。
予約するときに電話で混んでいますか、と聞いた。すると、ぜんぜんです、とのこと。第一サイトは60パーセントほど埋まっていたが、第二サイトは30パーセントくらいで、となりと距離をとった日陰に野営場所をさだめた。日向には暑くていられないのだ。
テントをたてて椅子とテーブルを用意する。今回からワークマンのチェアとテーブルにしたが、これが安くてつかいやすかった。チェアは1780円で、テーブルはセールで半額の499円だった。
オレンジ村は2019年にも利用していて今回で2回目だ。以前きたときにはキャンプ・ブームで大混雑していて、野営をたのしめるような状況ではなかった。場内は超満員で、スクリーンに映画をうつしているグループや、大テントの中にこたつとストーブをおいたファミリーなどがいて、カオスのただなかにいるようだった。それでこんなに混みあうのなら、しばらくキャンプはしないことにしようと決めた場所でもあるのだ。詳しくは『2019千葉キャンプツーリング2』をどうぞ。
南房は海風がふいてすずしいはずなのに、暑くてむしむしする。気温は30℃以上ありそうだ。テントをたてていると汗がとまらない。そこで無料のシャワーをあびて汗をながし、体をクールダウンさせることにした。
みかん畑の中の道をあるいて受付にむかう。
道路は車一台がとおれる幅ですれちがいはできない。
受付についた。
青い屋根の建物が無料のシャワー室だ。2019年にはシャワー室はひとつしかなかったと思うが、ふたつになっていた。
ピンぼけだがシャワー室である。温水がでるが、とにかく暑いので冷水をあびた。
汗をながして清潔な服に着替えると人心地がついた。第二サイトにもどってきた。この奥に私のテントがたっている。
アジの刺身でビールを飲みはじめる。
アブラゼミにツクツクホウシ、ヒグラシも鳴いている。雌雄の蝶がもつれるようにして飛んでいて、命がかがやいているが、あつい。
シャワーをあびたのに汗がとまらないから、スーパーでもらった保冷用の氷を首のうしろにのせていると、ようやくクールダウンできた。南房もあついじゃないか。
カット野菜と牛肉の薄切りでジンギスカン風の一品をつくる。虫がいるので蚊取り線香はかかせない。
キャンプブームが終わり、またしずかに野営をたのしめるようになった。そもそもキャンプは楽でたのしいことばかりではない。暑かったり、さむかったり、虫にさされたり、雨のふられたりする。食事をつくって酒を飲むだけなら、自宅か店でやったほうがよほどいいのだ。家のベットで寝る方が快適で、狭いテントの中の硬い床に横になることもない。キャンプは万人にうけいれられるようなものではない。ほんとうに野営が好きな人間だけのものだ。ブームは異常だったのだ。ブームにのった浮ついて人たちがいなくなってよかった。千葉のキャンプ場は混みすぎていたから、これまで避けていたのだが、また定期的にきたいとおもう。伊豆にもひさしぶりにいってみたくなった。
飲んでいると、キャンプ場のかたがサバをもってきてくれた。前回はスダチをいただいたと記録されている。前にもいただきました、とキャンプ場の人に、お礼のつもりで言った。
焼き網を持参していないので、ジンギスカン鍋でサバをやく。酒は焼酎の水割りだ。
サバはおいしかった。
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