伊東の夕刻。地元の方で賑わう寿老神の湯につかった。料金は300円だ。
風呂の後はアーケード街のはずれにある炭家くろべえに飲みにゆく。
店内はカジュアルな雰囲気だ。空いていて客は他に2組だけ。ひとりだがテーブル席に案内される。席はどこも半個室につくられているからとても居心地がよかった。
まずは生ビール。プレミアム・モルツ560円でひとり飲みのスタートだ。
お通しは大根とスケソウダラの卵を煮たものに大葉添え。300円。
伊東では『うずわ』という地魚が、地元の人気魚として推されている。それがたべてみたくてまずうずわを注文する。刺身なのかと思ったら、たたきだそうだ。青唐辛子が練りこんであるが、足りなければたすようにと説明をされた。
うずわはさっぱりとした、癖のない魚だ。脂のすくないカツオのような味で690円。うずわが食べられるのは、駅近くにある人気店のまるげんやまるたか、それに少し離れたところにあるここ、くろべえだ。うずわを食べたくて、それも人気店ではない所にしたくて、ここにやってきたのだ。人気店は行列しているから、ひとりでは使いづらいんだよね。うずわはローカル・フィッシュだけあって美味しいというわけではない。量も多くてなかなか箸がすすまなかった。
くろべえは炭焼きの店で肉や魚が用意されている。その中から金目鯛の干物790円をえらんだ。キンメで790円はお値打ちだ。
干物は自分で焼くのだが、これがたのしい。
ビールは飲み干してホッピーの白セットにした。580円。うずわは2・3人で注文するのがよいと思う。
本日のおすすめにうずわのたたきと金目鯛がならんでいる。
金目鯛はいけた。
美味しくて目玉のまわりのゼラチン質までたべてしまった。
ホッピーの中を追加。250円。
炭は人造炭である。
これでお会計は3170円。ところでうずわについて話をきくと、ソーダカツオの丸ソーダであることが判明した。昔湘南でかったくりの釣りをしたときに、外道でたくさん釣れたのがソーダガツオだった。ソーダには平ソーダと丸ソーダがいて、平は刺身でたべられるが、丸は血合いが多くて食用にはならないと船頭に教えられて、捨てた魚だ。だからたたきになっていたのだと合点がいった。ソーダガツオだから脂のないカツオみたいだとも感じたわけだ。次はうずわはたのまないな。でも、このお店は気に入った。
☆5点満点平均3点で3,6点。
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