DR650のシートが開かなくなってしまった。何の前触れもなく、突然故障してしまったのである。
シートはキーシリンダーを回して、ワイヤーを引いて開ける構造なのだが、ワイヤーにトラブルがおこったようだ。キーシリンダーをとりはずして、ワイヤーの状態を確認したいが、見たことのない星型のボルトでとまっているので、できない。
そこでシート・カウルをはずすことにした。
キャリアをはずそうとするが、いちばんナンバー・プレートに近いボルトが左右ともゆるまない。後で気がついたが、アーレンキ式のボルトだけでなく、ナットでも固定されていたのである。最近目が悪くなって見えなかったのだ。
シートのすき間に細い棒を入れてさぐってみるが、開く気がしない。どうにもならないのでプロの手を借りることにした。
かかりつけのメカの方に見てもらう。キーシリンダーをはずして、ワイヤーを引いてみたが、シートは開かない。しかしシートの中をライトで照らしてのぞき、長いドライバーでさぐって開けてくれた。プロはすごい。
ワイヤーは切れていなかったが、プラスチック製の部品が劣化してこわれていた。
ワイヤーと部品の形状は上下とも同じなので、上下を入れ替えてみた。下側のプラスチック部品はこわれていなかったのである。
本来はこのようにセットされて、機能する。プラスチック部品が真ん中から割れて、収まるべき場所から逸脱してしまったのだ。
キー・シリンダーは正常に動作している。そこでこのワイヤーを取り寄せようとしたが、欠品となっていた。長くDRに乗ってきたが、部品が欠品となるのははじめてのことだ。
ついでにふたのなくなってしまったヒューズ・ボックスもしらべてもらうと、こちらも欠品だった。ショックである。
ワイヤーの上下を入れ替えて、キーシリンダーを装着しないと、ワイヤーの太鼓とプラスチック部品が見える。
ワイヤーを引くとシートは開くから、とりあえずこのまま使うこととにした。割れてしまったプラスチック部品を、パテなどで再生できれば、キーシリンダーを復活できるから、それはこれからの課題とした。
ヒューズ・ボックスは時計の空き箱をつかって、ふたをしておいた。
ヒューズ・ボックスごと、他車のものか汎用品に交換するのが手かもしれないが、ハードルが高い。
カワサキZRXのロックが使えはずですよ。
洒落のつもりなのかな。
外れやすいんですかね。
もう欠番なんですね。
蓋だけ注文しようとしたら、ボックス全体だったのでやめました。
シート下に大事な物を入れないのであれば、鍵がかからなくても問題ないかもしれません。
シート直下にキーシリンダーを付けてワイヤーを介さないようにするとか、壊れないようにメタルで作るなどして欲しいところです。プラスチックは必ず劣化します。
フューズボックスは純正にこだわらなければ汎用品があるそうです。フタはゴミ避けですから何でも良いのです。
ヒューズボックスの蓋はツメが劣化して折れ、それでなくなってしまうようです。年式が古いのでしかたのない面もあります。私は時計の入っていたプラスチックの箱をかぶせました。
プラスチックは必ず劣化しますが、設計者は30年後のことは考えなかったのだろうと思います。
ヒューズボックスは汎用品に変えるのがよいのでしょうが、時計の入っていたプラスチックの箱をかぶせたら、これでいいや、と思いました。