4月13日。2019シーズン16日目のスキーに新潟県のかぐらスキー場にでかけた。
今回も前夜からスキー場のすぐ近くの道の駅みつまたで車中泊をした。すいかはおみやげである。
道の駅みつまたの朝。気温は-2℃。
かぐらスキー場のみつまたステーションに移動して、リフト券を買おうとすると行列している。10分ほどならんでチケットを手に入れたが、シニア1日券は4200円で駐車場代は500円だった。シニアは55からである。
7時26分に動き出したロープーウェイとリフトを乗り継いでかぐらメインゲレンデにむかう。
45分かかって、かぐら第一高速リフトをおりた、田代エリアへの連絡路があるところに到逹した。
天候は快晴で無風。雪は堅く締まった雪質で、この時期にありがちなアイスバーンではなかった。
まずかぐらメイン・ゲレンデを連続してすべっていると、リフトでボーダーのカメラマン氏といっしょになった。35くらいの方だ。撮影がメインで合い間にすべっているとのこと。彼は毎年かぐらに来ているそうだが、こんなに雪があるのは見たことがないと言う。そして朝いちばんのスキーヤーのフリー滑走を撮るのが好きなのだそうだ。スキーの指導員の人たちが、リラックスして、思い切り楽しんでいるのが魅力的だと話す。ボーダーとちがって、スキーヤーは左右対称になるからとてもバランスが良いのだとも。その後はキッカーで飛ぶボーダーを狙うのだそうだ。彼はプロの方なのかもしれない。
9時になると田代エリアへの連絡路がオープンし、バックカントリー・ゲートまで上るかぐら第五ロマンス・リフトも動きだしたので、このゲートまでゆくことにした。上の画像がケートで、ビーコンなどの装備品を用意していないと通してもらえないようになっている。
このリフトでたまたまいっしょになったシニア・ボーダーの方がコース外も滑れることをおしえてくれた。かぐら第五ロマンス・リフトの左右の森の中も滑走できるとのこと。とくに田代方向に下ると、どこを通ってもかぐら第四ロマンスリフトにでることができるのだそうだ。彼は昨日から来ているそうだが、きのうは誰もすべっていない新雪バーンだったそう。
コース外にでていく人をこれまでも見たことがあった。そういうことなのかと思い、私もコースの外に出てみることにした(コース外ではなく整備されていないゲレンデなのかもしれない)。私だけでなく10人以上はいっしょにそうした。まず大斜面を奥に見える山頂の反射板をめざしてトラバースしてゆく。
これからむかう田代方向を見るが、広大な森林帯がひろがっていて、どこにいったらよいのかとらえどころがない。
雪はふかふかではない。堅い雪質だ。
近くをすべるスキーヤー。コースはひろいが圧雪はされていない。
方向がわからないので滑走の跡をおってゆく。
しかし滑走痕もひろく散らばっているのでどこをえらべばよいのかまよう。
ひろい山の中を手さぐりですすむ。
やがて谷の底にちかづくと木が密集してきてそれをよけるのに苦労する。見通しも悪くなり、谷底に下りすぎてしまい、登らなければならなくなって、かなりの体力を消費してかぐら第四ペアリフトにでた。ヘトヘトになってしまったから、バックカントリーよりも整備されたコースのほうが楽しいなと思った次第た。かかった時間は10分で距離は3、1キロと記録されていた。
かぐらのコブ斜面を中心にすべるつもりだったのだが、流れでここに来てしまったので、田代エリアをまわることにした。
上の画像は急斜面のチャレンジ・バーン。
表面の堅い雪がくだけた斜面だったが滑りづらくはなかった。ダインミック・コースにコブはなく、田代ロープーウェイ下のコースにはピッチの広いコブしかない。これでは手ごたえがないので、かぐらエリアに帰ることにした。
12時前にかぐらエリアにもどり、レストランかぐらに入った。プレモルを400円で買い、持ち込んだおにぎりで昼食をとる(じつは持ち込みは禁止だ)。岩下の新生姜の爆弾おにぎりが美味しい。大きな握り飯をスライスした生姜で巻いてあるのだ。昨夜スーパーのとりせんで買ったのだが、これを食べていると、隣りでカツカレーを食していた65くらいの方が、それは手作りですか?、と聞いてくる。スーパーで買ってきたんですよ、と答えてラベルと見せると、そうですか、でもそうするのが正解ですね、とおっしゃった(だから持ち込みはダメなんだって)。
にぎわうかぐらメイン・ゲレンデ。
昼でも雪はあまりゆるまなかった。
午後はかぐらのコブ斜面でスタートする。しかし午前中でかなり足をつかってしまったのでうまく滑れないし、疲れてしまった。そこでクール・ダウンするために、またいちばん上のバックカントリー・ゲート下のコースにゆくことにした。
リフトで上ってゆくと右手になだらかな山があるが、その上部には雪庇があり、クラックが入っているようにも見える。そう言えばリフト乗り場に、○×岳から先は雪崩の危険があるからトラバース禁止とあったが、あれだろうかと思った。
午前中はリフトをおりて右方向のバックカントリーにいったので、今度は左方向、クラックが入っていた山のほうにすすんでみた。
コースをでないと目にすることのできない風景がひろがっている。
大きなリュックを背負ったグループが追い抜いていったので彼らのあとをついてゆくことにした。
大斜面をトラバースしてゆく。
まわりにいたスキーヤーは山を下ってゆくが、グループは奥にすすむのでなおもついていった。
グループは一列になって斜面をトラバースしてゆく。私もそのあとをゆくが、どんどん加速してしまうので、切りあがって減速し、ちょっとした高台があったのでそこにあがって止まった。しかしそこは小さな雪庇の上だったのだ。それを知って雪崩がおきるのではないかとひびってしまう。グループは尾根のはすれの林の中で休んでいる。私は慎重に後ずさりして雪庇からはなれた。写真をとっているとグループは先にすすんでゆくから、あわてて追いかけた。最早どちらにいってよいのやらわからなくなっていたから、彼らについてゆくほかなかったのである。
滑走痕はあるが人がいないので不安になる。
グループについてゆく。ひとりではとてもこられないところだ。
グループが写真をとっているところに追いついた。ここは山の稜線だ。ゲレンデから三つくらい奥の尾根だろうか。ここからさらにトラバースしてゆくが、どこまですすむんだと思うと腹が痛くなってきてしまった。やかでグループは突然とまった。今度は方向を変えて林の中を谷底にむけてにすべりおりてゆく。ものすごい急斜面で膝の上まで埋まるような雪の深いところだ。ここで転んだら板がはずれてなくなってしまうかもしれないし、起き上がることにも苦労するので、絶対に転ばないようにした。転んじゃいけない、絶対に、と唱えながらくだる。
グループの先頭がリーダーで最後尾は副リーダーだ。副リーダーは私がついてきているのを意識してこちらが追いつくのを確認していてくれる感じがした。グループの中には新雪の中で転倒する人がいて、私はそんな人が起き上がって滑りだすのを待って、ついてゆく。どこまでこんなことが続くのだろうかと思いながら。
少しトラバースをするとまた林の中を谷底に下りだした。そしてものすごい急斜面の入口でとまった。その間にひとりのボーダーが転んでいて、こんなところに単独で来たのかと驚いてしまう。ボーダーは新雪の中でもがいて立ち上がった。グループのリーダーは、この先の崖は雪のついているところとない場所があるから、雪つきのポイントをえらんですべってゆくと説明しているから、そんなところを行くのはご免だと思う。ボーダー氏は下らずに平行移動して先にすすむし、そちらに滑走の跡があるから、この人についてゆくことにした。
林の中をトラバースして尾根につくと、道を知っているんですか?、とボーダー氏に聞いた。すると、知らないんです、とのこと。さっきのグループの人たちは知っているみたいですよ、と振り返ると、あの人たちは装備をもっているからついていっちゃいけないと思ったんです、と彼。彼はここには来たことがないが、付近は何度も滑っているようで、あっちにすすめばゲレンデに出るはずだ、と言う。その方向にすすんでみると、ボーダーがふたりやってきた。それについてゆくと、ゲレンデが見えた。最後は凍ってしまって板がまわらない斜面を、力まかせにターンしてくだり、レストランかぐらの前に設置されている、パークの上にでることができた。
新雪と格闘して大汗をかいた。喉がカラカラなのでスポーツ・ドリンクをのむ。1時間以上山の中にいた感じがしたが、後で記録を見てみると、わずか25分のことだった。距離は4キロである。
今日の目的であるかぐらのコブ斜面にもどる。しかし足にきてしまっているし、コブが深くてピッチが狭いから歯がたたない。
そこでダイナミックコースにいってみると、こちらのコブは浅くてピッチが広いので通しで滑ることができ、調子をとりもどすことができた。その後はかぐらのテクニカル・コースの上にある浅いコブとテクニカル・コースの深いコブをすべり、この日もリフト・ストップまで滑りつづけたのだった。
スキー・スノボ・アプリのスノー・ウェイによるとリフト乗車39回、滑走35回、滑走距離53、5キロ。最高速度59、3キロ、消費カロリー1314キロカロリーと記録されている。
この日は快晴だったのでものすごく日焼けしてしまった。ゴーグルの跡がくっきりのこってしまったのである。そして当日は弟も仲間とかぐらに来ていて、ニアミスしていたのを後日知ったのだった。
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