天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

クリムト展 ウイーンと日本1900/あいちトリエンナーレ2019@豊田市美術館

2019年09月27日 | ライブ・イベント・映画


現在豊田市美術館で開催中(~10/14迄)の「クリムト展」と「あいちトリエンナーレ」を観に行ってきました。
…そもそもかなり前からやってたんですが、ガキの夏休み中は平日でも鬼のよーに混んでるしクッソうるさいだろーと思って敢えて遠慮していて(苦笑)
そして夏休みが終わった後も案外混雑しているという噂を聞いてなかなか重たい腰が上がらず、そうこうしている内に段々会期終了が迫ってきて焦って観に行った次第^^;

うちから豊田市美術館って微妙~に遠いんですよね。
調べたら公共交通機関使っても1時間ちょい掛かるらしい。
で、車のナビ設定してもやっぱり1時間掛かると出る…だったら車で行っちゃった方が楽じゃん♪と思って一応開場前に現地に到着するように朝8時半過ぎに出発。
ちょっと渋滞もありましたが、なんとか9時50分頃現着。美術館の無料駐車場にも並ばずすんなり入れる事が出来ました。

 

クリムトと言うとあの金箔貼ったド派手な絵しか印象にないと思うんですが、それだけでなく…と言うか、そこに至るまでの軌跡から本展は丁寧に見せていました。
彼が14歳で入学したウイーン美術工芸学校で出会い共に切磋琢磨した画家仲間のフランツ・マッチュやクリムトの実弟エルンストの作品等も並列展示して比較参考させたり
クリムト直筆の書簡、ご本人や彼の愛人(モデル)達の写真、彼が活動していた「ウィーン分離派」の定期展のポスターや機関誌、更には彼が愛して収集していたという日本芸術の指南書や浮世絵、日本の工芸品等の展示もあって、よりクリムトの人となりを知れる内容になっていました。

ま、言うてもね、
やっぱ目玉は「ユディトⅠ」と「ヌーダ・ヴェリタス」、そしてやはり日本初来日の「女の三世代」、この辺りに視線集中でしょう!
それからレプリカではあるけれど原寸大復元させた三方壁画の「ベートーヴェン・フリーズ」は圧巻でした。
アタクシ実は地味にクリムト好きでしてね、彼の最も有名であろう作品「接吻」、ちゃんとウィーンまで観に行きましたから!←自慢w

会場内で有料貸出している音声ガイド(550円)、折角なので借りてみました
まあ館内に展示してある案内パネルの補足説明程度のガイドだったんですが、ナレーションを担当していたのが元SMAPの稲垣吾郎さんでした。
ちょっと緊張気味の固い喋りでしたが、耳当たりの良い優しい声音で彼のプライベートな旅の思い出のエピソードトーク等も交えて語っていてなかなかいい内容でしたね。



こんな記念撮影用の「インスタ映え看板」も設置してあったのですが…設置してある場所が問題だよな^^;
当日券購入用のチケット売り場の横(と言うか隅)の、団体用入り口?か何かの脇の、超目立たない場所に設置してあるんですよ。
コレね、前売り券買った人とかネットでチケット購入した人は絶対に見つけられないと思うよ(苦笑)
自分はズボラで前もってチケット用意してなかったから当日券チケット買う為に並びに行ったお陰で見つけられたけどサ、もーちょっと美術館側も工夫せーよ!

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続いてコチラ「あいちトリエンナーレ」

正直、見ようかどーしよーかちょっと悩んだ。そもそも愛知県美術館の方も観に行ってないし。(あいちトリエンナーレは会場が名古屋市内数ヶ所と豊田に分かれている)
つーか散々ケチついて今更なぁ~…と言うのが一番かな。
しかもチケ売り場で代金見たら「一日券1,600円」とか書いてある。クリムト展自体も1,600円なんですよ。クリムトと同じ価値あんのかよっ!←コラコラ
…と思ったら、クリムト展と一緒に買うなら「共通チケット(両方入れる)2,000円」だったので、まあそれならせっかくだから見ようかな、と。(ケチですんませんw)



あいちトリエンナーレさん太っ腹で、会場内のほとんどの場所が撮影可なんだそーだ。むしろ何処が撮影禁止だったんだろ?
で、クリムト展の後に当然ですが入った訳ですが…展示室ガラッガラでしたわ。クリムト展はそーとー混んでたんだけど、皆さん余りコチラには興味が無い様子。
と言うかね、地元の人でそもそもそれ程あいちトリエンナーレに興味がなかった人でクリムト展は見たくて来た人、本来だったらもっとついでにコッチにも寄っただろうけど、やっぱりあの一連の騒動のせいで「触らぬ神に祟りなし」「君子危うきに近寄らず」で敬遠される方多かったんじゃないかな?
なんやかんや、自分も正直二の足踏みましたしね^^;



綺麗なお花の写真が沢山…なんですが、どうやらこのお花の組み合わせが「本来あり得ない花の組み合わせ」なんだそーで(国的に?宗教的に?政治的に?)



「デス・スターⅡ」 by STAR WARS
なんつってもコレが一番お気に入りだわーい♪わーい♪

 

広い展示室を使って展示してあるオブジェ。面白い。
黒いのはトンカチの先と釘抜き?の一部分。天井からニョキッと出ている指先の大きさから考える全体像のスケールを想像してみる。

そして、この部屋の入り口に「展示物が一部変更されています」とかなんとか注釈が付けられていましてね、何が変更されているのか元を見ていないので分からないものの、
壁面一面にパネル展示がしてあるのですが、それが全て新聞で覆われていて…多分このパネルが変更された部分なのだろうと推察。
それでですね、そのパネルを覆っている新聞と言うのが



全て今回の一連の騒動の記事部分を狙って使っている事で、コレもまた「敢えての展示」という意図なんでしょうね。

なんかね、自分は「芸術とは何ぞや」とか小難しい事はよく分かりませんけどね、
この新聞紙のパネル展示見て、正直スーッと冷めたと言うのか。もっと簡単に言うと「ドン引きした」と言うのかな。
どう表現すればこのなんともいえないモヤモヤした気持ちを表現出来るのかちょっといい言葉が浮かばないんですが…
このパネル展示が「厨二病っぽい」と言うか…アレだ、韓国の「NO JAPAN」デモで敢えて日本製品取り出してそれを燃やしたり叩き潰したりするパフォーマンス!
アレを見てるのと似たような気分になったんですよね。
「俺達こんな迫害受けてマース(チラッチラッ)」「芸術が分からないヤツらに邪魔されて俺ら表現の自由奪われちゃってさー、でもこんな風に草の根で頑張ってマース(ドヤァ)」みたいな^^;
なーんかそんな「鼻持ちならない」感じがしてスーッと冷めちゃった。

 

ま、冷めたもんはしゃーねぇ(ヲイ
他にもオブジェ展示ありましたよー。コレ画像では分かり難いんだけど、人間の顔が一つはアイロン、一つは電気シェーバーになってる。
下に敷いたカーペットの一部がクルクルとめくれているのも意図した演出なんだそーだ。



階段を降りて行くと…不思議な癒やし空間がありました。
車座にクッション(座布団?)が置かれていて、天井から花のようなオブジェが明滅しながらアトランダムに上下している。



階段を降りて近付いてみました。
折角なので自分も車座の中に入れて貰ってクッションに頭を預けて天井を真下から見上げてみる。



ヒラヒラしたオブジェが光りながらふわーんと降りて来る。
そうすると何処からともなく空気の揺れを感じて(まあ、真上からなんでしょうけどw)なんとも言えないのほほーんとした雰囲気。
これさ、人が少ないのもいいんだろうな。ココがゴッチャゴチャに人がいたら全然違う印象になっただろうと思うわ。
そーゆー意味では色々あって来場者が激減してるのが功を奏していると言うのか(コラコラ


例の「表現の不自由」のヤツ、また公開が決まったそーですね。アレは愛知県美術館の方なのかな?
自分は観に行かないだろうと思います。てか観に行きません。
天皇陛下のお写真を燃やしたり足蹴にする事の何が芸術なのか自分には分からない(多分再展示の際はこの部分はやらないのかな?やれないわなw)
ただね、あのニュース見た時に先ず思ったのは「コレを平気で展示するって、なんて失礼な人達なんだろう」という事。
相手が天皇陛下だろうがうちの死んだばーちゃんだろうが、誰かの写真をみんなの前で燃やすという行為は誰かを必ず傷付ける失礼な行為だと津田某氏は知らないんでしょうか?

犯罪だからやっちゃあかんけどさ、例えばだけどチ○コ写真並べたって犬のウ○コ展示したっていいよ。その行為自体で誰かの心が傷付く訳じゃないし(不快にはなるけどw)
でも顔写真燃やすのはダメでしょう?そこにはあからさまに燃やした対象(またはそれに関わる人達)を精神的に傷付けようという意図しか感じないもの。
日本人なら誰だって子供の頃に親から教わったでしょう?「自分がされてイヤだと思う事は相手にしてはいけませんよ」って。
それでもどうしても展示したいと言うなら、津田某氏のお爺ちゃんのお写真も隣で一緒に燃やして踏みつける位のパフォーマンスしなくちゃ!
慰安婦像をどうしても展示したいなら、隣にライダイハン母子像も展示してあげなくっちゃ!(コラコラコラw
コメント (2)
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