「侍タイムスリッパー」
最近SNSの映画好きさんの間でバズってる?作品で、自分は全く知らなかったんだけどちょっと調べてみたら…なんでも昨年8月に1館のみで上映された(後に川崎チネチッタでも上映)自主制作映画らしいんですが、その後クチコミで評判が広がって行き、遂にギャガの共同配給が付いた事で全国100館超の拡大公開になっていったという、正に令和の「カメラを止めるな!」みたいな作品だそーで。
出演してる役者さん、主役の山口馬木也さんと相方(宿敵?)の冨家ノリマサさんのお2人がギリ顔に見覚えがあるレベル…すいません映画シロウトなんです💦
あらすじ
幕末の京都。剣豪として鳴らす会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)は、ある長州藩士を襲撃するように命じられて刃を交えるが、その瞬間に落雷に打たれて気を失う。目を覚ますと、新左衛門は現代の時代劇撮影所にいた。混乱しながら行く先々で騒動を起こし、江戸幕府が140年前に滅んだことを知ってがくぜんとした新左衛門は死を覚悟するが、この時代で生きることを決意する。自分には剣の腕しかないと、新左衛門は時代劇撮影所の門をたたき、斬られ役として身を立てていく。(Yahoo!検索情報から丸パク)
いやぁ~コレはね、先ず脚本がいいね!それから役者さんの殺陣も抜群に良かった。まあ山口馬木也さんは時代物系役者さんのイメージありますからそこは盤石ですが。
確かに低予算時代物風現代劇(コメディ)なんですが、思ったほどチープな感じはありません。殺陣の絵がいいのでチープ感なんて気にならないと言うのか。
それからコメディセンスが個人的にツボった。あからさまにベタな「お笑い」の感じじゃなくて会話の節々でフフッと笑える感じの控え目さが良かった。まあところどころあからさまなヤツもぶっ込んで来てましたが(例えば禁句ワードを敢えてクチにしてしまうくだりとか)そういうのは脇役のご愛敬で主人公はあくまでもストイック…なんだけどなんか愛すべきキャラでフフッとなってしまう案配。
全体的に「フフッ」な雰囲気なんだけど、実は話の筋は割と真っ当なストイック路線というのも好感が持てる。
幕末の会津藩の侍だった主人公が現代にタイムスリップして来て、自分が居なくなった後で徳川幕府が滅亡した(しかも140年も前に)事を知って愕然としたり、その後の会津藩がどうなっていったのかを知って身体を震わせて涙するシーンとか、日本人なら誰もが思わず主人公の肩を抱きしめてあげたくなるような気持ちにさせられますよ。
そうそう、それで…風見恭一郎センセイが登場して来たくだりで「あー!なるほどなぁーーー!」ってw ウッカリしてたわ自分。この展開上手いなー!
そーなんだよね、タイムスリップって絶対全員同じ時間の同じ場所にすっ飛ぶとは限らないよね何でこんな初歩的な事思い付かなかったんだろう自分!って本作観て改めて目から鱗みたいな気持ちになりましたよ、いやぁ~コレは盲点だったなぁ~←単に自分が阿呆なだけだったとも言えるけどw
この展開はラスまできっちりオチも付けていて、そういうのも小洒落ていて愛すべき邦画だなぁ~と思わせましたね。
クライマックスのガチシーンとか見せ場もタップリ尺使っていて(あの息を呑むような間合いシーンとか神✨)本当に満足度高い作品です!
またね、本作の拡大上映のタイミングも良かったと思うんですよ…先頃アメリカのエミー賞授賞式でDisney+配信ドラマ「SHOGUN 将軍」がなんと18部門受賞という歴史的快挙を成し遂げて「日本の時代劇が今最高にカッコイイMOVE」が世界的に巻き起こっていると思うんですね。
このBIG WAVEに乗らない手はありませんよ!何しろ本作は「時代劇制作のHOW TO」まで世界に発信出来るんですよ。素晴らしいじゃないですか♪
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