さあ原発ネタ。7年前のことだからどうなのかなあ……って柏崎のことを考えたらかえって危なくなってる(T_T)
2月の末に秋田に行って来た。日教組東北ブロック事務職員部長会。“前”部長がご苦労さんということでご接待をうけるのが伝統になっている。ああ私もここまで来たんだな、と感慨。秋田市街に近いさとみ温泉の清酒がうまくてうまくて。露天風呂も良かったしなあ。
で、私と一緒に“あがり”を迎えたのが福島のSさん。来年で定年も迎えるのだ。この人は太平洋側の相馬地区に勤務しているが、ここはいわゆる原発銀座であり、ディープな原発話をたっぷり聞くことが出来たのだった。
「だいたいね、東電(東京電力)は絶対安全なんて言ってるけどね、そんなこと全然ないんだ。」
福島弁のアクセントは内陸に良く似ている。
「あ、やっぱり。」
「従業員の放射能対策だってちゃんとやってるっていうけど、それは正社員だけのことでね、炉心の近くには臨時とか外国人が特攻してんのよ。」
「へー」
「地元じゃみんな知ってるんだぁ。原発出るとき汚いジャンパー着てるのは危なくないとか。」
「は?」
「汚いのを着てるってことは、帰りに着替えてないってことだろ?そーゆーのは塗装とか危なくない方をやってるわけ。」
「あ、そうか。じゃあ炉心の近くに行く人は……」
「そう、ちゃんと着替えて出てくるわけよ。」
「なるほどねぇ。」
「それにね、私は釣りが好きなんだけど、あの辺りの漁業権はみんな東電が買ってるんだ。それでも漁は禁止されてるわけでもないからみんな獲ってるの。漁師も私も。」
「はあ。」
「でまたこれが何でか知らないけどでっかいのが揚がるのよ。」
「魚が、でっかいんですか。」
「うん。まあ温水が出てるってこともあるんだろうし、他の理由もあんのかもしんないねぇ。」
「他の理由って……ヤじゃないですか。」
「そうだねえ。でもそのでっかい魚、地元じゃ食べなくて、陸送で築地に持ってくと高く売れるんだって。なんたって大ぶりだから。そいで高級料亭に出てるんだってよ、原発近くの魚が。」
「しっかし何でその……」
「地元は分っててなんで文句言わないのかってことでしょ?東電に。いやそれはさあ、私の前任校に行けばわかるよ。そりゃもう凄い設備だから。町のグランドだって観客席可動式だよ?交付金あるうちは町民は何にも言えないの。」
「うーん」
「そのくせ事故対策に公民館にヨウ素用意しろっていう要望は却下されるんだよ。」
「何でですか?」
「だってほら、事故は絶対に起こんないって建前だから。」
以下次号。