2012年1月号「源泉徴収票を見ろ」はこちら。
あまり思い出したくないことですが、ほとんどの人たちの給料は平成18年4月1日をもってズドンと下げられています。下げ幅は平均4.8%。若い人たちはほとんど下がらず、あまり若くない方々(気を使った表現)は7%ほど下がりました。
しかし、そのときに給与の支払者との間でひとつの約束が交わされています。その4月1日の前日、つまり平成18年3月31日の給料額は(仕方ないから)保障しましょう、と。
これが、現給保障です。
つまり、本来の(という言い方も変ですが)給料が3月31日の額に追いつくまでは、とりあえずその差額を支給しますよ、と。
はたして自分がその差額を受け取っているか、いちばんわかりやすいのは昇給発令書を見ることです。
「○○○号給を給する」
という文言の下に
「平成17年12月県条例第103号附則第~」
なんてお役所くさいフレーズが載っていたら、そこに書いてある
「給料○○○○円を給する」
という部分が現給保障額。ない人は今回の発令によって給料額が確実に増えたので素直に喜んでください。
まことに大ざっぱなくくりで言えば、50才以下の人はまず該当しません。お若い方々は、給料の下げ幅が小さかったので、一年ごとの昇給でどんどん追いついていますので、対象者が減ってきたのです。その数は全県で
◆小学校……1377人(38.4%)
◆中学校……600人(29.2%)
この数字を見ると、この業界はほんとうに年齢が(以下自粛)。
つまり、平成18年4月1日と3月31日の給料の差が大きい人がいまだに該当しているのです。なにを隠そうわたしも該当しているのですが、この現給保障がいま、かなりきわどい状況にあります。それは来月号で。
画像は「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」
すべてをセリフで説明しすぎ、役者の演技がわかりやすすぎる……批判があることは承知しています。でも、日本人はむかし、そんな映画をお盆と正月に観て楽しんでいたじゃないですか。そういえばあのシリーズにも吉岡秀隆は出ていたなあ。小雪の役回りは明らかに倍賞千恵子のそれ。泣いた泣いた。ちなみに、1964年生まれの人は現給保障は関係ありません。