キネマ旬報外国映画ベストテン篇はこちら。
さあマイベスト2021年も大詰め。今回は国内興行成績篇。単位は億円。
1 シン・エヴァンゲリオン劇場版(東宝=東映) 102
2 名探偵コナン 緋色の弾丸(東宝) 76
3 龍とそばかすの姫(東宝) 66
4 ARASHI Anniversary Tour 5(松竹) 45
5 東京リベンジャーズ(ワーナー) 45
6 るろうに剣心 最終章The Final (ワーナー) 43
7 新解釈・三國志(東宝) 40
8 花束みたいな恋をした(東京テアトル=リトルモア) 38
9 マスカレード・ナイト(東宝) 38
10 ワイルド・スピード/ジェットブレイク(東宝東和) 36
……おわかりでしょうか。外国映画が1本しか見当たらない。これにはハリウッドの事情が影響している。
配信に力を入れるメジャー各社は、コロナ禍のなかで次第に封切りと配信のタイムラグ(ウィンドウと言うらしいです)を短くし、ついには同時に公開することまで始めてしまった。これに激怒したのがクリストファー・ノーランたちだったわけ。こうなると劇場公開せずに配信オンリーの作品も増えてきて、日本公開する作品自体が減少してしまったのだ。
確かに配信は便利だ。いつでもどこでもどんな作品でも楽しむことができる。
でも、それではどうしてわたしはクルマで30分(イオンシネマ三川)、1時間半(フォーラム東根)、2時間(フォーラム山形)まで出かけて、安くない入場料を払うのだろう。古い考え方かもしれないが、やはり劇場で、他者といっしょに鑑賞する経験は得難いじゃないですか。
ま、劇場でだけ公開したスパイダーマンの新作が(SONYが自前の配信メディアを持っていないとはいえ)バカみたいなヒットを記録したことで、風向きは変わってきているようだが。にしても「花束みたいな恋をした」の大ヒットにはびっくり。見てみよう。