「ウルトラマンさん、あなたの出身は?」
「ジャワっ!」
「ウルトラマンさん、あなたのお年は?」
「ジュハッチ!」
かつて谷村新司のセイ!ヤングという深夜放送の名物「天才・秀才・バカ」コーナーへの投稿。こんなやりとりでみんな笑えるほどウルトラマンという存在は(今でも)一般化している。
1960年生まれのわたしにとって、1966年オンエアのオリジナルは、ギリで間に合った感じ。
もっとも、「円谷の子 ウルトラの系譜」でお伝えしたように、当時、山形県にはTBS系のテレビ局がなく、夕方4時台だったかの放映で見ることになったのだったが。
いずれにしろ、このドラマは爆発的に当たった。高視聴率であると同時に怪獣ブームを巻き起こしたので、テレビ局にとっても玩具メーカーにとってもおいしい作品だった。
ただし、制作の円谷プロは死ぬ思いだったよう。それはそうだ。年間で何作品かを作ればよかった映画と違い、週に1回は怪獣を作り上げなければならなかったのだから(その点、「シン・ウルトラマン」では、なぜ怪獣が律義に1体ずつ出てくるのかに絶妙な理屈を与えている)。
以降、さまざまなウルトラマンが登場してきたが、今回は庵野秀明、樋口真嗣などの「シン・ゴジラ」のスタッフたちが初代ウルトラマンをリブートするという。
わたしの世代がこんなおいしい話を見逃すはずがないじゃないですか。勇んで映画館へ。おお、同世代がけっこう入っている。あなたたちもがまんできなかったんですねえ。お年寄りの割引もあるしね。以下次号。