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YouTube: 斉藤和義- 彼女
「自分がやってきた仕事に誇りや気概はないのか」
……ある県の警察官が定年退職を前に、他県の早期退職の現状を嘆いている。たとえば尾木ママなる人も「教育犯罪」と嘆じているというが(わたしはそのニュースを検索できなかった)、返す刀でこう言うことができる。
「誇りや気概をもってやってきた人間への、これが仕打ちなのか」
と。冷静になってみよう。今回の各県での提案は
『長く勤めれば勤めるほど不利になる』
形だったわけだ。批判する人たちがよく使う
「民間なら考えられない」
というフレーズを敷衍すれば、今回の動きは、民間なら早期退職を促されたに等しい。だけれども、教員の場合は犯罪あつかい。生徒を放り出すのか、と。
皮肉な言い方になるが、会社員だって責任ある仕事をしていたはずなのに、そちらには理解を示すわけだ。
正直に言えば、140万円という数字が一人歩きしているが、2月3月の給与を考えると、そんなにおいしい事態が待っているわけではない。それでも彼らはがまんできなかったという理解がどうしてできないか。一種の異議申し立てではないか。
今回の話であからさまになったのは、霞ヶ関のずさんな指導(恫喝、と言ってもいい)に、地方が盲従したことのツケがまわってきたということだろう。国が金を出さないってんだから!と各県の財政当局の叫びが聞こえる。
マスコミだってそれはわかっているはずなのに(だから追求は及び腰)、世間の「センセイにかぎって」というムードはおいしいから突っ走る。文科大臣がこの時点で「決して許されざることだ」と気が遠くなる発言をしているのは、そのムードをあおりたいのだろう。
駆け込み退職が、じゃあ体罰問題でゆれる大阪で起きていたら(起きていないはずがない)……わたしはその部分の論議が重要だと思う。このふたつは表裏一体だからだ。以下次号。
本日の一曲は、近ごろ聴きまくっている斉藤和義「彼女」。アコースティックバージョンがまた素晴らしいんだけどそちらは見つけられませんでした。わたしは検索が甘い。
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