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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ヘアーの不毛 その9 「愛の新世界」(1994 東映アストロフィルム)

2018-05-21 | 邦画

久しぶりにヘアー関係を。その8「イースタン・プロミス」はこちら

ちょっと驚いた。まず最初に「彼女の人生は間違いじゃない」があって、その返歌としてこの作品があるというならわかる。

でも順番は逆。

「愛の新世界」のほうが20年以上前の映画なのだ。SM嬢として金を稼ぐ(だって面白いから)レイは、劇団員としての顔も持つ。デリヘルで働くアユミは、弁護士や医者の卵とつき合うことで将来の玉の輿を夢見ている。

彼女たちから悲惨さは感じられない。レイは劇団員全員と積極的に寝るし、アユミは失恋しても落ち込むことはない。だからどうした、という感じ。作品の方向性が違うのだから当然とはいえ、このあっけらかんさはさすが“新世界”だ。

荒木経惟の写真集が原作なので、レイを演じた鈴木砂羽のヘアヌードが挑発的に使用され、アユミ役の片岡礼子もみごとな脱ぎっぷり。

劇団員はなんと大人計画のメンバーたち。松尾スズキ、宮藤官九郎、阿部サダヲが出演しているわけで、今ならものすごい豪華キャストに見える。彼らが連れ立って淋病の治療に泌尿器科へ並ぶ画は泣かせる(笑)。


客も豪華版。田口トモロヲ、鈴木ヒロミツ、大杉漣、そして萩原流行がマジで乳首に……

個人的には、デリヘル仲間にEAST END × YURIの市井由理が出ていたのでそれだけでうれしかったです。実は大好きなの。監督は高橋伴明。もちろんR-18。

その10「シェイプ・オブ・ウォーター」につづく

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2 コメント

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青春時代 (makachan)
2018-05-22 21:43:41
『写真時代』という芸術本?かエロ本?か訳が解らない月刊誌の存在を知り、高校生時代に毎月欠かさず購入していたことを思い出しました。『青少年もとい性少年』には刺激的な本だったことは記憶に刻まれております。末井昭という編集長でカメラマンがアラーキー・・・。ただ・・。毎月購入に至った経緯としては『エロ』はもちろんのこと荒木が撮影した5歳にも満たない少女が棺桶に納められた一枚の写真が強烈に印象に残ったからでした。人の一生はなんと、はかないものか?と・・・。その後、芸術に目覚めた小生は勉強を重ね無事サラリーマンとなったのでした(笑)
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なにより。 (hori)
2018-05-22 21:56:10
そのアラーキーについて、近ごろバッシングが
あるのはちょっと哀しいですよね。
わたしはセクハラ関係には今こそ突っこみどころ
だというのは理解できますが、彼らの関係が
そんなシンプルなものだったのかと。

言い訳は済みました。さあセクハラ糾弾を
開始しますよ(笑)
返信する

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