Western+Music: She Wore a Yellow Ribbon/John Ford- La Charge héroïque (En/Fr Lyrics)
このタイトルを聞いて、世代によって連想するものは違うと思う。わたしはドーンのヒット曲「幸せの黄色いリボン」ど真ん中の世代。Tie A Yellow Ribbon Round Old Oak Treeです。
前科者が「もしもまだ俺を必要としてくれるなら、古い樫の木に(ひとつ)黄色いリボンを結んでくれ」ってあれ。
もちろん高倉健と倍賞千恵子の「幸福の黄色いハンカチ」を連想するのも自然なことだ。「おれだって処女だよ」って武田鉄矢のセリフは爆笑だったなあ。
どうやら黄色いリボンを愛するもののために結ぶというのは昔からあった風習のようで、有名なこの映画の原題にして主題歌「彼女は黄色いリボンをまとっていた」は、19世紀の民謡だったんですって。
さて、ジョン・フォードとジョン・ウェインという黄金コンビによるこの作品は、騎兵隊ものなのに、ほとんど殺戮のシーンがない。インディアンはたいそう登場するけれども、騎兵隊とのバトルはまったく描かれないのである(かわりに、馬の疾走シーンはこれでもかと描かれる)。
ネイサン大尉(ジョン・ウェイン)の退役直前のお話。彼の最後のミッションは、隊長の夫人と姪を護衛しつつ、シャイアン族を掃討することだったが、彼はその目的を達することができない。それは……
のべつまくなしに軽口をたたく騎兵隊員たち。どのような人間だったかがうっすらと伝わる大尉。そして退役の日、もちろんこの映画でも黄色いリボンがたーくさん登場します。ベン・ジョンソン(ドーピングの人じゃないですよ)が若い若い。
もちろんインディアンを悪者にできた能天気な時代の産物と切り捨てることは可能。しかし、画面から伝わる幸福感はただごとじゃない。いやあ、わたしの退職もこのような具合だったらと思わないでもないけど無理無理(笑)。
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