Jefferson Starship "Jane" (HQ)
2015年12月号「落ち着け。」はこちら。
「ちまちました作品ばかりが受賞していて、日本映画が沈没しているのはそういうところにも理由があると諦めていたので、物凄くうれしい。ブルーリボンは正義の味方という感じ」
……「日本のいちばん長い日」でブルーリボン賞をとった原田眞人監督の発言。こういうことを言ってるから評論家に嫌われて(笑)。しかしマイベスト日本映画2015が彼の二作だったことを考えると、やはり正義の味方かもブルーリボン賞。
「本質を見ない枝葉末節な議論で、テレビ入りの委員会でこんなことばかり言っていては、民主党も支持率は上がらないのではないかと心配している」
……例のパートで25万円の収入発言を攻撃された安倍首相の反撃。あまりくどくど言いたくはないけれど、やはりこの人は一国の長たる器ではない。どしっと野党の(わたしもあの質問は低レベルだと思った)ことばを受け止め、上質のユーモアで返すぐらいの芸当を……無理か。無理だろうな。
「いい人とだけ付き合っているだけでは選挙落ちちゃう」
……甘利経済再生担当相が辞任会見で記者の質問に答えて。
これほど正直な発言はなかなか聞けるものではありません。同僚のなかには「甘利さんかわいそう」という人もいた。「え、なんで?」「秘書が悪いんでしょ?罠にはまったんでしょ?いい人っぽかったのに」そういう考え方もあるかあ。こういうことを日常的にやっているんだ、というあたりに嘆息するというのが有権者として正しい態度ではないかと。そのため息は政治家と同時に、利益供与を政治家に期待する側にも向けられなければならないはずだ。
本日の一曲は追悼ポール・カントナーとしてジェファーソン・スターシップの「ジェーン」。エアプレーン時代からのファンには怒られそうだけど、わたしアルバム「フリーダム・アット・ポイント・ゼロ」が大好きだったんです。え、ジェファーソン・スターシップを知らない?いえいえ、ユーミンのファンなら「グレイス・スリックの肖像」でおなじみではないかと。
2016年2月号PART1「まだ罪のないほう」につづく。
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