第28回「篤太夫と八百万の神」はこちら。
今日はなんといっても郵便の話でした。切手を貼ってポストに入れれば相手に届くという制度がどう始まったか。“郵便”という言葉すらない時代。“切手”ってなんだって話ですよね。前島密を中心に幕臣がこの制度を切り開いていく。
これはほんとに画期的な制度だと思います。当時の人たちがよくぞ信用したものだと。そしてそれ以上にどんだけ便利なのかですよね。
同時に“住所”や“名字”が定着する必要があるわけで、ゼロから立ち上げるのは絶望的。それまでの制度をある程度利用するしかないのは必然だったと思います。倒幕してもそれだけでいいわけじゃないのはよくわかります。で、そのことへの反ばくも。
と同時に、一気にこの制度が支配的になったわけで、郵便局長さんたちが地元の有力者になっていった背景には、いろんなことがあったんでしょう。
渋沢栄一は、しかしこの制度を導入した方が、儲かると見抜いた。政府という後ろ盾がありさえすればなんとかなると。この間まで攘夷とか言ってた人間が(笑)。
学校事務職員として、郵便というシステムにはいつもお世話になっています。局員にはとてもいい人が多くてうれしい。昔はぞんざいなあつかいを窓口でうけることもあったんだけど、それにもある程度こちらも理解はしてましたよ。うーん微妙な言い方(笑)。
郵便局に行くのは楽しい。ま、それは外に出なければタバコを吸えないという事情もあるけれど(前任校では一日に3回も行ってました)、ただしこれだけは主張しておきます。これまでどんな経緯があったかは知らない。どこも駐車場が狭いって事情はどうなの?あーきっとこれも前島密の影響が(まさか)。
第30回「渋沢栄一の父」につづく。
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