今回は私の出会った有名人シリーズスペシャル。
「フランシーヌの場合」の新谷のり子を酒田に呼ぼうという話になったのは、県教組の女性部のイベントが寒河江であり、酒田からは女性部長と書記長が参加し、あまりに感激した女性部長が「酒田でもやれないのかしら」とつぶやいたことに始まる。
こんなとき無類の行動力を発揮する書記長は、この(2003年)1月18日に彼女を呼び、コメットでコンサートをやる計画をまとめあげた。とってもいいことだよなー。でも女性部のイベントだからオレの出る幕はないんだろうな、と油断していたら、あいさつは仕方がないとして「前日の夕方に酒田に着きますから、ご接待申し上げるということで」え?いやーそーゆーの苦手なんだよなー。「でも色んな裏話が聞けますよ」う。書記長オレの弱点をすっかりつかんでいる。
「でも失礼な話とかして帰られたらどうしよう」
「失礼な話って……例のヌードの件ですか?あれはまずいでしょう」
すっかりメディアから遠ざかっていた新谷のり子は、81年に平凡パンチでヌードになっており、わたしはたまたまそれを見ていたのである。こんなおいしいネタ、本人に言わずにいられるものだろうか……。
「じゃ、17日の6時半に伊豆菊ということで」
「はーい。」
軽くうけたが結構ナーバスになる。芸能人の接待などという経験、まあおおかたの人はしたことがないだろう。だいたい芸能人とお食事をともにする(酒は飲まない、という向こうの話だった)ことも初体験だ。おまけに反戦歌でデビューし、ボランティアやパレスチナの話で全国をまわっている左翼系歌手である。教条的、とかセクト、とかいうイメージがまず浮かばない?まっすぐな反体制人間って、ある意味いちばん扱いにくい人間だしさあ。
でもその偏見は、うれしい形で裏切られた。以下次号。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます