今日は雪囲い。日本海側の強風吹きすさぶ地域に住むことで、年間5日は休日を損しているぞ。で、去年からは息子と娘がこの作業に参加。学校事務職員の子どもらしく計算高い少年である長男は、かなりしっかりと報酬を要求する。
「ダメよ。お金で釣ろうなんて教育上よくないわ。」
妻はそう主張するが、なにしろ金がからむと彼の気合いが違う。たしか去年も報告したが、時給めあてに休憩もろくに取ろうとしないぐらい。
「あのな、休息時間は労働時間にカウントされるから、ちょっと休んでいいんだぞ。」
いきなりピューとウチのなかに入っていく。さぞや将来りっぱな労働組合員になってくれるのであろう。
「で、結局いくらあげたんだい?」
「300円。時給50円よ(笑)。」
ウチの奥さんはまるで悪徳資本家。本人はそれでも喜んでいるみたいだったが。
で、今年。彼もなかなか学習し、親めがけて要求書(笑)を突きつけてきた。
題して「かこいがんばった時の時給大作戦!」
時間 たいど きんがく
10分 ちょーがんばった 50円
30分 ちょーがんばった 100円
1時間 ちょーがんばった 400円
1時間半 ちょーがんばった 700円
2時間 ちょーがんばった 900円
2時間半 ちょーがんばった 1300円
3時間 ちょーがんばった 1500円
3時間半 ちょーがんばった 1800円
4時間 ちょーがんばった 2200円
4時間半 ちょーがんばった 2400円
5時間 ちょーがんばった 2700円
5時間半 ちょーがんばった 3000円
6時間 ちょーがんばった 3300円
7時間 ちょーがんばった 3700円
やるなあ。何度も消しゴムで消した形跡もあるので、かなり考えたのだろう。でも3時間で彼の作業は終わってしまったし、だんだん飽きてきたり娘の友だちがウチにやってきたこともあって、どうやらこの大作戦はウヤムヤな形で終了しそうだ。労働問題って、だいたいこうやって収束していくんだよな。来年はどんな要求を出してくるか、楽しみだこと。
画像は「ぼくの生まれた日」(併映「のび太のロボット王国」 ‘02 東宝)
またしてもドラえもんの短篇にやられてしまった。「結婚前夜」や「がんばれジャイアン」に続き、涙ほとばしり状態。ちょっとびっくりするぐらい絵が描き込んであり、皮肉な言い方だがまるでドラえもんじゃないみたい。長篇の方はあいかわらず教条主義的なのだが(鉄腕アトムの最終回みたいなノリだった)、短篇の方は、どうしてこう素直に入り込めるのだろう。ストーリーはあざとさの極致。題名だけでも、100%読めるでしょ?親の愛と友情と。新鮮味はないのだが、長い付き合いのあの連中の、一年に一度のしんみりタイム、泣かせていただきました。
それにしても今回は息子までしゃくり上げるように泣いている。ハンカチが座席を往復する。間に入った娘に静かな館内で「あっ!おとうさんも泣いてる!」と大声を出されたのには、さすがにまいった。
のび太の一家が、他人ではないと思えた瞬間から、泣く準備はできていた☆☆☆★★★
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