その9「愛の新世界」はこちら。
アカデミー賞作品賞受賞作をこのシリーズでとり上げるのもいかがなものかと思うけれども、のっけからヒロインのサリー・ホーキンスは脱ぎまくり、ヘア出しまくり、マスターベーションしまくり。なるほどオリジナルは成人映画に指定されただけのことはある。
ギレルモ・デル・トロはわたしにとって圧倒的に「パンズ・ラビリンス」の人で、あのイメージの奔流にはおそれいった。
ファンタジーの陰に残虐性がしこんであるのは今回も同様で、人魚姫(ヒロインは発話障害をもっている)と半魚人(パンを演じたダグ・ジョーンズ)の恋物語という単純な代物ではなかった。
しかもおとぎ話では無視されるはずのセックスについてもあけすけに。こんな露骨な異種婚姻譚もめずらしい。大学で異種婚姻譚をテーマにお勉強していた娘にすすめてみよう。いやしかし父親が娘にすすめる種類の映画でもないな(笑)。「パンズ・ラビリンス」は娘といっしょに見てたけど。
その11「松ヶ根乱射事件」につづく。
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