第十二回「栄一の旅立ち」はこちら。
今回から京都篇。もう藤野涼子に会えなくなるのかと思ったら恋愛フラグまで立ってました。血洗島がまだまだ出てくるのは長七郎(満島真之介)がマスクの集団の幻影に血迷ったからで……
江戸に出た栄一(吉沢亮)と喜作(高良健吾)のそばに、眉目秀麗な男が。まあ実際にそんなことがあったはずはないけれども渋沢栄一と五代友厚(ディーン・フジオカ)の最初の出会い。五代はイギリス艦船に囚われ、逃げたばかりなので怖い顔をしています。
この、「のちの××である」とか「彼らが交わるのはもっと先の話」的な展開は大河ドラマの得意技。
このパターンでいちばん笑ったのは小林まことの漫画「1、2の三四郎」における三四郎たちとアントニオ猪木の邂逅。ただ単に連れションをしただけ(違ったかな)。プロレス篇に入ることを当時は想定していなかったらしく、何の意味もない出会いにされていた(笑)。
さて、いくら平岡円四郎(堤真一)の妻(木村佳乃はいいですねえ)から一橋家の証文を預かったとはいえ、京に出ればなんとかなると考える栄一と喜作の楽天性はすごい。
しかし実際に当時の京はそんな志士がゴロゴロしていたのだろう。志士と同時に新選組もいたわけで、栄一たちは初日に土方歳三(EXILE系の人)に誰何されている。やっぱり大河ドラマです。
五代、島津久光、大久保利通と一気に薩摩色が強くなる。こうなると西郷隆盛の登場も近いわけで、さーて誰が演じるのかな……おっと、NHKらしいキャスティング。
さて、農民からあっさり武士になったシブサワズ(勝手に名づけました)。このあたりのやりとりは、堤真一のいどっこ弁もあって落語を聞いているよう。来週はついに慶喜と出会うのかな(こちらも一回すれ違っているけれど)。栄一、目黒まで行ってサンマを買っとけ。
第十四回「栄一と運命の主君」につづく。
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