第6回「続・瀬名奪回作戦」はこちら。
家康が苦しめられた一向宗のお話。為政者にとって宗教がまことに微妙な存在であることは現在もそのとおり。それを利用するにしろ(あれはさすがにひどい)、なで斬りにするにしろ。
信長はなで斬り派の急先鋒だったのだろうけれど、家康にしたってかなり苦労したのはさすがに承知している。一向宗の熱狂に、彼は対峙することになるので。
ぶっちゃけた話をすると、わたしは曹洞宗のお寺の檀徒。禅宗の一派であるここのやり方に疑問を抱いたことはなかった。でも妻と結婚したとき、むこうの宗派が浄土真宗だったことにはとまどった。
え、仏壇にお水をあげないの?
え、お線香を折るの?
そしていちばん驚いたのは、和尚さんがまことに世俗的だったことだ。妻の父の法事の時に若いその和尚とずっと飲んだ(わたしの方が世俗的であることはもちろんですよ)。西と東の本願寺でいろいろとあるらしいけれども、彼はあけすけに語った。
「研修所にはですね、いろんな人がいました。刺青が入っている人とか」
そんな背景が十分にうかがえる今回の展開。民が求めているものを為政者がどう処理するか。これからそんな話になっていくんだろう。
腹心の部下に裏切られる展開は前半の山場だろうな。
あの松嶋菜々子が、姑として有村架純をたしなめる展開に苦笑。ああもう大河とはこんな時代に入ったんだ。
第8回「三河一揆でどうする!」につづく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます