2023年1月号「センセイの不祥事2」はこちら。
ストレスを「悪いストレス」と感じやすいのは
・仕事を抱え込む
・こだわりが強い
・自尊心が強い
・責任感が強い
人に多いとか。うーん、誰でもある程度は当たっているんじゃないかな。
そして心身症になりやすい人とは「弱音を吐けない人」だとか。盛大に愚痴った方がいいのかな。それはそれできついかも、まわりが。
さて、ここからがこの研修のだいじなところ。コーピングという初めてのことばを知る。要素は三つ。
・Rest(休息・休養・睡眠)
・Recreation(趣味・気晴らし)
・Relax(ストレッチ・リラクゼーション)
……当たり前のことのようだけれど、これらを意図的に自分の生活に取り入れることがコーピング(対処)なのだそうです。
ストレスに対処するにはさまざまな方法があるけれど、自分に合った行動を見つけ出すことが重要なのだという。ペットと遊んだり、友人と電話で話したり……とにかく小さなことでいいので、質より量!という感じで試してみるのがいいそうだ。
だけど、本当の絶不調のときは、むしろ新しいことを始めるのはリスキーなんですって。講師の古澤さんは
「あたし実はお酒が大好きで(笑)よく飲むんですけど、ガバガバ飲むよりじっくりと飲んだほうがいいんですよ。わかってるんですけどねえ」
確かに、そんなふうに見えるところが頼もしい。 最後に、こんな言葉が身に沁みた。
「心身が不調なときは、自分に対して厳しくなることは避けて」
なるほど。
「何かを成し遂げたときに、人は“がんばった”と思いがちですが、その日一日を過ごすだけでとてもたくさんのエネルギーを消費していることを忘れないで」
ああ、いい話だったなあ。なんか、こういう話を聞いただけで、メンヘラなわたしも少し救われたような気持ちになりました。
古澤さんは質問に答えてからこうつけ加えた。
「こんな話を聞いたからって、急にやさしくなったりするのはやめた方がいいですよ。あ、メンタル研修受けてきたなってばれちゃいますから(笑)」
画像は「此の世の果ての殺人」荒木あかね著 講談社
史上最年少の江戸川乱歩賞作家となった荒木。なんとまだ23才。審査員全員が激賞。他の候補作は運が悪かったとまで言われています。二か月後に小惑星が衝突する地球。そんなときに自動車学校に通う主人公と、正義感あふれる(あふれ過ぎ)教官の女性ふたりが連続殺人の謎を解く……めちゃめちゃ面白くて一気読みしました。恐るべき23才。
2023年3月号「お答えできません。」につづく。
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