順番が逆になってしまいましたが2017年6月期末勤勉手当号「空白の一日」はこちら。
4月28日に発表された文部科学省の教員勤務実態調査の結果は、どのメディアも大々的に報じました。全国2万人の公立学校教員を抽出した10年ぶりの調査。曰く
・時間外勤務労働が、過労死レベルである月80時間を超す教員が中学校で6割近い
・1週間の校内勤務時間は小学校教諭で10年前の前回調査から8%増の57時間25分、中学校教諭で9%増の63時間18分。
・平日1日あたりの勤務時間は小中ともに平均11時間を超えた
……電通のブラック職場ぶりにあきれていたら、この業界はもっとひどかったという次第。事務だよりはその是非を語る場ではないのですが、背景に
・学習指導要領の改定によって授業時間数が物理的に増えた
・いわゆるブラック部活問題が解決されていない
などがあることは容易に想像できます。基本的に
・学校の役割と家庭の役割がはっきりと分けられていない
ことが原因だとわたしはにらんでいますが、この報道の影響がもっとも大きいのは
・教員自身が「あ、自分はブラックな職場にいるんだ」と気づいてしまった
ことだと思います。
話はそれだけにとどまらず、平成30年度山形県教員採用試験の志願者数が減少してしまったのは、公立小中学校が職場として魅力的ではない、と判断されたからかも。その意味で、学校の未来はこのままだと真っ黒です。
画像は「メッセージ」 Arrival
主演:エイミー・アダムス 新進気鋭のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。久しぶりに頭を使わないとついていけない映画。わたしがストーリーをほぼ把握できたのは帰りのクルマのなか。「あ、そういうことかあ.。」遅いって。庄内では7月1日から公開。
2017年7月号「新機種登場。」につづく。
現役北関東の小学校教員です。
何だかんだでプリントを土日持ち帰り家族サービスもできず
平日も6時に家を出て家に帰るのはてっぺん前後
クラスのことよりなぜか違う書類作成等でパソコンとにらめっこの日々
どうにか人を増やすとかしてならないものかと悩むばかりです…
次々に気づいちゃってますもんね。
そうすると我慢ができなくなると思うんですよ。
やれやれです。
それはともかく、ご愛読ありがとうございます。