事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の訃報2024年10月PART1 追悼西田敏行 76歳没

2024-10-17 | 芸能ネタ

2024年9月号PART8 山藤章二篇はこちら

この人を知らない日本人はいない。彼を嫌いな人をわたしは知らない。あの愛敬は無類だし、その好感度を利用して壮絶な悪役までやってしまう振れ幅はおみごとだった。

ミスター大河ドラマとは彼と緒形拳だし、実際に「おんな太閤記」で彼を語る人も多いだろう。橋田壽賀子嫌いのわたしは見ていないのでなんとも言えませんが。わたしにとって大河の西田敏行とは「翔ぶが如く」の西郷隆盛役だった。

大物となってからの彼は、常にキャストロールからいえばトメの、つまりは最後に出てくる存在になっていた。それ以上の存在って、わたしは北大路欣也しか思い浮かばない。

さて、それでは彼の代表作とはいったい何だったのだろう。

あふれるほどのニュースで「もしもピアノが弾けたなら」が流れているので「池中玄大80キロ」をあげる人も多いと思う。杉田かおるとのからみは確かにいい感じだった。しかしこのドラマは(松木ひろし脚本の常とはいえ)わたしにはちょっと濃すぎた。主人公が善人すぎたというか。

「釣りバカ日誌」があるだろうという向きも多いと思う。

ハマちゃん役はわたしが理解できないぐらい(なぜ三國連太郎が出演を受諾したのかもふくめて)ヒットした。西田の明るさはあの能天気なサラリーマン役に確かにふさわしかったのだろう。でも実はわたしは釣りバカ日誌を1本も観ていません。いつも焼きそば屋でビッグコミックオリジナルを読んでいるのに。あの頃、松竹の必死さがちょっとしんどかったんだよね。

では、わたしにとっての西田敏行の代表作はこの3作です。

「港町純情シネマ」

「淋しいのはお前だけじゃない」

「タイガー&ドラゴン」

いずれもTBSのドラマ。市川森一さんと宮藤官九郎脚本。西田敏行とは、このようにちょっと乾いたアメリカの俳優っぽいところがなかったですか?ああ哀しい。

PART2白井佳夫篇につづく

コメント (2)
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