事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

うまい店ピンポイント 米沢熊文篇

2022-08-19 | 食・レシピ

華煌篇はこちら

「すごいなやっぱり米沢の熊文」

「伍長の運転テクニック健在でしたね」

「あの満杯の駐車場にどう駐めるかを先に行列に並ばせた妻と娘に見せてやりたかった」

「で、娘さんは帰ったと」

「夏休みは終わったなあ」

……と、Facebookにあげたのに、どうやら酔っていたのであろう(確実にそうでした)もう一回同じ写真でアップしているのである。

「娘を米沢に置きに行く」

「伍長、雨は大丈夫でしたか」

「まさか最後の最後に庄内町で怒濤。雨でホワイトアウトするって」

「奥様はマジで怖れてましたもんね」

「米沢の熊文はうまかった」

「血も涙もない男……」

……動揺するくらいにすごい雨でした。で、酒田に帰ってきたら晴天で、虹まで出てる。今年のキーワードは

「濃厚接触者」

「局所的」

ではないかと。

わたしたち家族はラストから3番目ぐらいの客。あぶないとこだった。

なんと吉野家篇につづく

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うまい店ピンポイント 2022年夏 華煌(げっこう)篇

2022-08-17 | 食・レシピ

米沢屋&東軒篇はこちら

「伍長、ご苦労さまでした。ようやく夏休み。やり残した仕事がいっぱいあるのでみんな怒ってるでしょうねえ」

「今日は砂越の華煌で肉増し煮干し中華。PayPay!」

「(この人は何にも反省していない)」

自分が食うペースにブログが追いついていない。もうすぐ夏休みが終わるというのに。

ただし、今年の夏休みは異様に短いので(学校事務職員にとっては)まもなく夏休み篇は終了です。っていうかコロナが(以下自粛)

米沢熊文篇につづく

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「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」(2021 NHK)

2022-08-15 | テレビ番組

脚本、演出、編集すべてオダギリジョーのワンマン作品。主役の警察犬係は池松壮亮。そして彼(と視聴者)には担当する警察犬オリバーが、犬の着ぐるみを着た中年オヤジに見えるという奇妙な味わいのコメディ。

オリバーを演じるのはもちろんオダギリジョー。撮影現場はえらいことだったろう。本番のリテイクの演出をするのは着ぐるみの犬なのである(笑)。

キャスティングのセンスがいい。いつでも共演している印象がある麻生久美子。だから彼女にだけ厳しい演出が行われたとか。「おかしの家」仲間である嶋田久作、そして仲野太賀、宇野祥平、岡山天音、渋川清彦、染谷将太と渋いところを並べ、かと思えば佐藤浩市、橋本功、國村隼、柄本明と豪華な役者たちも用意されている。

音楽系に強いのもオダギリジョーの特徴でけっこうな役どころで細野晴臣とムーンライダーズの鈴木慶一が出ていたりするのだ。

これらはオダギリジョーの人徳あってのことだろうが、なんともシュールなネタが満載の脚本を、よくぞNHKがOK出したよなあ。人徳。

12年前に行方不明になった少女が、死体となって発見される。どうやら半ぐれチーム(リーダーが永山瑛太で切れまくっている)とやくざ(若頭の松重豊が急に「孤独のグルメ」的になるのがおかしい)の抗争が關係している……ようなのだが、なんとその真相についてはまったく語られないままに終わるのである。これがいちばんびっくり。

どうやら続篇の制作が決定したらしい。そりゃ、そうなるよな。そうしてください(笑)

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鎌倉殿の13人 第31回 諦めの悪い男

2022-08-14 | 大河ドラマ

第30回「全成の確率」はこちら

序盤はコメディーっぽい要素も多かったですが、あっという間にシリアスになってしまい比企家は滅亡する形になりました。我が家だけでなくどんどん亡くなっていくじゃないですか。

シーン順通りに撮影していくわけではないので現場でメイクしながら「いつ死んだの?」なんて悲しい会話も多かったんですよ。「あ、先週ですか。私きょうです…」みたいな。それがなんとも独特でしたね(笑)。

公式サイトの堀内敬子さんのインタビューを勝手に引用。

比企VS北条の争いによって、佐藤二朗や堀内さんが今回で退場。めちゃめちゃに顔が歪んでいた佐藤をこれから見られないのはさみしいなあ。

北条の危機に政子(小池栄子)から

「何とかしなさい!」

と絶望的なリクエストをされた義時(小栗旬)は

「どうすればいいんですか!」

と開き直る。

「わたしだってわからないわよ」

この瞬間に「鎌倉殿の13人」がハリウッド的であることがあからさまになる。

「考えろ、考えろ」

は近年のアメリカ映画の本流になっているのだ。「エイリアン2」とか、三谷幸喜が激賞する「ダイハード」とか。近年じゃないか。

結果として、義時は(妻の一族である)比企をゴリゴリに根絶やしにする。そういう時代だとはいえ……丸腰の人間に鎌倉武士は理不尽なことはしない、と比企は言いながら、な展開が憎い。

で、そうなってから当然死ぬだろうとみんなが思っていた源頼家が元気になってしまうあたりの皮肉も素敵。諦めの悪い男がいっぱい出てきます。

第32回「災いの種」につづく

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お盆2022

2022-08-13 | 日記・エッセイ・コラム

2021年バージョンはこちら

「伍長!今年の牛と馬はでかくないですか」

「長澤まさみ風に決めてみました」

シン・ウルトラマン見てない人には何が何やら」

「馬のしっぽは百日紅です」

酷暑のあとに雨が続いたせいかもしれないけど、連日“見逃し”が。

キュウリや茄子が

「びっくりしたあ?」

って感じで巨大化して鎮座しているの。もちろんそんなのはおいしくないだろうからそのまま捨てるんだけど、お盆の時期だけは違う。お前は牛、お前は馬、と。

2023年バージョンにつづく

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「スタッフロール」 深緑野分著 文藝春秋

2022-08-12 | 本と雑誌

あの傑作「戦場のコックたち」「ベルリンは晴れているか」の深緑野分の新作は、なんと映画の“現場”のお話。

ヒロインはふたりいる。現場と言っても、2人とも俳優といっしょに撮影現場にいるわけではない。

前半の主人公であるマチルダ・セズウィックは、特殊造型師として優秀さを見せるが、ある事情で映画界から離れていく。後半の主人公であるヴィヴィアン・メリルは、アニメーターとしてその才能を認められてはいるものの、自分を信じることができず、“本物”を求めている。

特殊メイクなどを必要とする映画は、マチルダの時代(60年代)はB級扱いであることが多く、彼女の努力は報われない。映画のラストに流れるスタッフロールにも、マチルダの名前が出たことは一度もないのだ。

そんな彼女が、ある映画を観てしまう。スタンリー・キューブリックの「2001年 宇宙の旅」。

驚愕する。猿人の、特に顔の動きについて。「猿の惑星」とはレベルが違う!

そして「スターウォーズ」「未知との遭遇」……しかし彼女が特殊造型から離れる決定的なきっかけとなったのは、まだ名も知られぬ若者たちが、CGでスタンドライトを動かしてみせたショートフィルムだった。つまり、ピクサーの登場である。

時はうつって現代。CGアニメーターであるヴィヴィアンは、かつてマチルダがモンスターをつくりあげた映画のリメイクに携わる。しかしオリジナルのファンはCGによるリメイクに反発し、そのことがヴィヴィアンを落ちこませる。そして不思議な女性があらわれ、あなたはマチルダに会うべきだと告げる……

昔のスタッフロールは本当に短かった。逆に今は千人単位のスタッフの名前が出てくる。長すぎると敬遠する向きもあるようだが、試写室で自分の名前が出ると熱狂する場面があり、そうかそういうことだったかと気づかされる。

アナログでもCGでも、いい作品をクリエイトする熱意に変わりはない。そのことが十分に伝わる小説でした。マニアでなくても、楽しめる作品だと思います。っていうかわたしは耽溺しすぎ(T_T)。

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うまい店ピンポイント 米沢屋&東軒篇

2022-08-11 | 食・レシピ

白南風&花鳥風月篇はこちら

「米沢屋には市役所に行かなくちゃいけなくて行ったんですよね伍長」

「当たり前だろ?わたしは常に粗食を心がけておる」

「で、今日は東軒」

「前任校で教育研究集会があったもんでな。仕方なく」

「なんにでも理屈をつけますねえ」

「東軒がPayPayに参加してなかったとは(😭)」

……市役所帰りには二番町の公園で一服。ルーティン。怪しいものではありません。

久しぶりに前任校からフランチャイズに行ったら、その遠いこと遠いこと。

東日本大震災当時、8キロの通勤をチャリでやろうと思ったわたしが偉い。偉いぞおれ。

華煌(げっこう)篇につづく

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うまい店ピンポイント 2022年夏 白南風&花鳥風月篇

2022-08-10 | 食・レシピ

おうちカフェ・アーヴェ篇はこちら

「やっぱり伍長はラー油が目の前にある店じゃないと」

「昨日は白南風で冷やし中華。今日は花鳥風月で冷やし海老ワンタンメン、どっちもうまかった」

「さりげなく花が」

「あるだけとるだけさすだけ!」

職場近くの白南風(しらはえ)は、豚骨だけだと思ったら冷やし中華もすごく美味しかった。うれしい。チャリで行けるので駐車の心配もいらない。っていうかこの店の駐車場は次々に増殖しているぞ。

花鳥風月はねえ、PayPayがらみもあってすごく混んでる。でも回転も速いのでOK。

米沢屋&東軒篇につづく

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うまい店ピンポイント おうちカフェ・アーヴェ篇

2022-08-09 | 食・レシピ

哲冷やし味噌篇はこちら

「伍長にナイフとフォークは似合わないんだってば」

「今日は新庄で接待を受けました。おうちカフェ・アーヴェ。ミネストローネもうまかった。お腹いっぱい」

「去年のカレー屋もたいがいでしたけど、最上の人たちって大食いなんじゃ……」

「何も言うな!問題発言は今日の研修会で充分(笑)」

またしても最上からお座敷がかかり、伝説のカレー屋「エンジェルズ」で接待かと思えばおしゃれなカフェだった。

これ、絶対に場所はスマホがなければわかんないよね。おうちカフェの名に恥じない普通のおうち。

おいしかったですー。やるなあ新庄。

にしても、教研集会における先輩の問題発言連発には笑いました。まさかわたしがフォローにまわるとは(笑)

白南風&花鳥風月篇につづく

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鎌倉殿の13人 第30回「全成(ぜんじょう)の確率」

2022-08-08 | 大河ドラマ

第29回「ままならぬ玉」はこちら

またしても朝日新聞の三谷幸喜によるエッセイ「ありふれた生活」(くどいようですけど全然ありふれてないです)を読んでいるアドバンテージを利用させてもらえば、頼朝の弟である全成(新納慎也)は、最初はもっと「悪禅師」と呼ばれたキャラなので豪胆な演技を求められたらしい。でも、「真田丸」の新納のいい味を思い出した三谷は、より気弱な愛妻家として全成のキャラを変更したのだそうだ。

大成功だと思います。

全成と実衣(宮澤エマ)の夫婦のやり取りこそ、実は陰惨な大河のなかで一服の清涼剤だったではないですか。まるでアメリカのホームドラマ(「ルーシー・ショー」とか「奥様は魔女」とか)のように、ブラウン管(そんな時代)のなかから観客の笑いが聞こえてくるかのよう。

気弱な全成のことだから、呪殺や祈祷を頼まれても、自分の成功の確率は半分にすぎないことを誰よりもわかっている。それが、比企と北条の主導権争いに巻き込まれ、おのれの運命を100%確信する……みごとな脚本だ。

北条義時(小栗旬)の背後に善児(梶原善)を控えさせ、一気にけりをつける展開かと思わせてツイスト。やるなあ。

さて、これだけのキャラを退場させてこれからどうなるんだろう。ひょっとして、北条政子と実衣の姉妹漫才が増えてくるんだろうか。

「政子姉ちゃんは後家の先輩やし」

「実衣、そんなセリフよう言わんわ」

とか。まさかね。

第31回「諦めの悪い男」につづく

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