お寺のオバサンのひとりごと

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歎異抄第3条 

2008年10月22日 | 仏教
 「善人でさえ浄土に往生することができるのです。まして悪人はいうまでもありません」で始まる歎異抄第3条現代語版(本願寺出版)の続きをご紹介します。

 世間の人は普通「悪人でさえ往生するのだから、まして善人はいうまでもない」といいます。これは一応もっともなようですが、本願他力の救いのおこころに反しています。なぜなら、自力で修めた善によって往生しようとする人は、ひとすじに本願のはたらきを信じる心が欠けているから、阿弥陀仏の本願にかなっていないのです。しかしそのような人でも、自力にとらわれた心をあらためて、本願のはたらきにおまかせするなら、真実の浄土に往生することができるのです。
 あらゆる煩悩を身にそなえているわたしどもは、どのような修行によっても迷いの世界をのがれることはできません。阿弥陀仏はそれをあわれに思われて本願をおこされたのであり、そのおこころはわたしどものような悪人を救いとって仏にするためなのです。ですから、この本願のはたらきにおまかせする悪人こそ、まさに浄土に往生させていただく因を持つものなのです。
 それで、善人でさえも往生するのだから、まして悪人はいうまでもないと、聖人は仰せになりました。

 
コメント (6)
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