お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

川上清吉氏のエピソード

2019年08月08日 | 仏教
 8月2日、「寺族勉強会」にて、
 川上清吉さん(島根ご出身、佐賀でも師範学校教師をしておられた)のエピソードをお聞かせただきました。

 川上さんは、幼い我が子を亡くされているそうです。

 最愛の幼子が臨終に際し、目が見えなくなり、暗闇で怖がる時、
もはや、我が子にかける何の言葉も役に立たず、
「お父さんだよ、お父さんはここにいるよ」
と、声をかけられ、幼子は安心された。
 その時、
「南無阿弥陀仏」が、なぜ、自らを名乗られたか、よく領解された。

「安心して! あなたのそばにいるよ」
と、阿弥陀如来が、暗闇にいる(煩悩で目が見えない)私にかけてくださった願いであった。

間に合わない私に届けられた「南無阿弥陀仏」であった。

 エピソードを拝聴しつつ、ジーンと胸が一杯になりました。
 南無阿弥陀仏
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