ご法話で、今生の寿命をロウソクに例えられることがあります。
生まれた時にロウソクが灯されるとすると、順調に歳を重ねたら、やがて燃え尽きる。
しかし思いがけず、風が吹いて、長いロウソクのままが灯火が消えるかもしれない。
誰もが順調に「平均年齢」と言われる高齢まで年を重ねられるとは限らない。
きょうは、まだ「壮年」のご門徒さんのご葬儀でした。
涙、涙。
「老少不定」
年の順に亡くなるとは限らない。若い方が先に往生なさることもある。と、頭ではわかっていても、やはりショックです。
ご遺族の悲痛を思うと、言葉もありません。
悲しいけれど、
故人は「冥土」や「天国」(仏教では、まだ迷いの世界)に行かれたわけではなく、
「浄土」に往生(仏の世界に往って誕生)され、尊い仏さまに成られました。
残された者を導く仏さまに成られました。
目には見えませんが、ずっとご一緒です。
南無阿弥陀仏