佐賀県武雄市のご住職・谷川理宣先生(元 九州龍谷短期大学教授)が書かれた、百華苑発刊の伝道小冊子です。
本文のエピソードを勝手ながらご紹介させていただきます。
ある年配男性のお話。
この男性には自慢の庭があり、いつもきれいに清掃されている。
ところが、塀の向こうにお隣さんの銀杏の木があり、葉が大量に、この男性の庭に落ちる。
例えば山道で、銀杏がハラハラ散るのを見て、美しいなあと風情を楽しむ人も、それが隣の家から、我が家に降ってきたら、面白くない。
この男性も腹を立てておられ、お参りにみえた住職さんに愚痴を言われた。
聞いたご住職が1言。
「もし、その銀杏の木が、こっちの庭にあったらどうやね」
すると、その男性は即座に
「ありゃあ、そうやったなあ」
と柔和な顔になられたそうです。
自己中心の物の見方が転じられた時、眉間のシワがなくなり、穏やかな心に転じられるのですね。
南無阿弥陀仏
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