お寺のオバサンのひとりごと

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花散る里の病棟

2022年09月26日 | 雑感


 医師で作家の帚木蓬生(ははきぎほうせい)氏の本。
 大正から令和まで、福岡県(作者ご自身が福岡県出身)の親子4代医師の物語。
 面白く興味深く拝読。
 中でも、太平洋戦争中、医師としてフィリピンに赴かれた2代目のお話を読みつつ、大正10年生まれで医師だった父を思いました。
 父は直接、戦地に従軍していませんが(直前に終戦)、戦後の引き上げ船に派遣され、あらゆる手当てをしたように聞いています。
 また、医師仲間には原爆投下直後の長崎に派遣され、被爆者手帳をお持ちの方がおられたことも耳にしました。
 苦労話は一切しない父でしたが、母から少し聞かされたことです。
 今になって、もっと戦時中のことを聞いておきたかった思います。
 あの時代の方々は誰もが壮絶な体験をされています。
 そして、生き残った方々が戦禍で亡くなった方々の思いを胸に、懸命に復興に尽くされました。
 戦後、のほほんと育った私は年だけ重ね、今は「高齢者」。
 全く精神年齢の低い、お恥ずかしい「高齢者」ですが、
生きたくても生きられなかった戦争犠牲者の思いを忘れないように、悲しませないように、生きてゆきたいと思います。
 
 あぁ、それにしてもプーチンさんを止めることはできないのでしょうか?

 
  

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