お寺のオバサンのひとりごと

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初めての歌舞伎座 その2

2014年11月23日 | 雑感



 歌舞伎座11月「吉例顔見世大歌舞伎」 昼の部(11:00~15:30) の演目です。

 歌舞伎初心者なので、音声ガイドを借り、耳に付けて、観劇したのですが、
これが、とてもわかりやすくて、よかったです。

 「三番叟」・・・後半の染五郎さん、松緑さんの軽快な踊り。

 吉右衛門さんの「井伊大老

 幸四郎さんの「熊谷陣屋

 どれもすばらしく、感動・・・

 熊谷次郎直実は、真宗の法話にも、よく登場される方です。

 源氏の武将で、平家を討った後、法然上人の弟子となられ、
阿弥陀如来の御教えを大変尊ばれ、
「阿弥陀様の西方浄土にお尻を向けるわけにいかない」と、
東に向かうときは、馬に反対に(進行方向に背を向けて)乗られた 
というエピソードなど、よく、拝聴しておりましたが

 歌舞伎の「熊谷陣屋」は、まさに熊谷直実が、戦の惨さ、悲痛の中で、出家を決意し、法然上人の元に旅立つまで のお話で、大変、感動いたしました

 戦争中に生きていれば、選択の余地なく殺人を犯す。

   さるべき業縁の もよおさば いかなる ふるまいも するべし

親鸞聖人の御言葉が心に浮かびます。

 今は亡き、戦時中、壮絶な体験をされたご門徒さん方も、何も体験を語られませんでしたが、
真宗・念仏の御教え(きれい事ですまない、何をしでかすかわからない私のための救い)を深く尊び慶ばれていました。
 そのお姿と熊谷直実の心中が重なりました。

 
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