お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

きょうを目的とする

2010年09月10日 | 仏教
 前回の続き、田畑正久先生のお話です。

 もう過ぎ去った(今さら、どうしようもない)過去を悔やむのが、「もちこし苦労」

 まだ、どうなるかわからない未来を心配するのが、「取り越し苦労」

 過去~現在~未来・・・と、続く生き方でなく、区切りが必要

 昨日の私は、昨日で終わり、
今朝、私は、新しく誕生した。

 明日のために、きょうを生きるのではなく、
きょう(今)を目的とする一日。

 明日は、ないかもしれない。
生きていることは、当たり前ではないのだ


 
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老病死の受容

2010年09月08日 | 仏教
 先日、ビハーラ学習会で、
大分の病院院長 田畑正久先生の講演を聞かせていただきました。

 田畑先生は、医学生だった22歳のときから、仏教(真宗)を深く学んでおられ、
「老病死の受容」という演題で、尊いお話(法話)をいただきました。

 もし「死ぬことは悪いこと」「死は敗北」
と、考えるならば、
医療関係者は、いっしょうけんめい たすけようとした命を守れなかった時、大変な敗北感・ストレスを感じる

 「病苦」「死苦」をどう受けとめるか・・・

それを2500年前から教えているのが、仏教

 患者の心のケアはもちろんですが、医療関係者のメンタルケアも大切だと仰っていました。

 ある先生が、医者の卵(医学生)対象の講演で、
「医療において、患者の「死苦」によりそう皆さんには、仏教的素養をぜひ身につけていただきたい」
と、お話されたエピソードもご紹介くださいました。


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よかった~

2010年09月06日 | 仏教
 某ご門徒さん(仮にAさんとしておきます)から電話。

 ちょうど、お盆前、Aさんのご主人が、病気になられ、Aさんは、ご心痛でした。
ご主人が難病とわかり、Aさんご自身もショックと心労のあまり、体調をくずされていたそうで、ようやく元気が出てきたので・・・と電話をかけてくださいました。
 
 「もう、赤ちゃん、お生れになっておられるだろうと思いながら、ご無沙汰してしまいました。」と、お祝いの言葉をかけてくださるAさん。
 
 ご主人、ご自身共に、おつらい、大変な状況の間にも、孫娘の誕生を気にかけて下さっていたことを有り難く、恐縮に存じました。

 「私、主人のことは、覚悟しています。毎日、お念仏称え、仏教讃歌を口ずさんで、自分を励ましています。お寺に行かせていただいて(仏法を聞いて)いて、よかった~と、今、しみじみ思っています」
と、明るく話されるAさん。

 つらい状況の中に「南無阿弥陀仏」が尊く香る、有り難い電話をいただきました。

 
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親ごころ 子のこころ

2010年09月04日 | 仏教
 先日、組内の坊守会でお世話になったJ寺様のお盆の寺報にも、ご紹介されていた言葉です。


 十人の子を養う父がある

 一人の父を養い得ない 十人の子もある


 
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自分では何も・・・

2010年09月02日 | 雑感
 生後まもない赤ん坊を見ていて、
あらためて、つくづく感じることです。

 人間は、遺伝子も、性別も、親も、環境も、国籍も・・・
自分では何一つ選べず、誕生し、

 丸ごと、誰かの世話になって育ってゆく

 やがて、経験、知識・・・「我」を積み上げてゆき・・・

 一人で大きくなった顔し、一人で立派に生きているように錯覚する。

 今、「あるがまま」の幼子も、やがて、「我執」により、憎まれ口をたたくようになるのでしょう。

 そして、いずれ 病老死の時

 自分では、何もなしえない私であったことに気づかされる。

 「誰の世話にもなりたくない」と、気丈に宣言したところで、
棺桶のフタを自分で閉めることはできず・・・

 丸ごと誰かの世話になって、生まれ育ち、
 丸ごと誰かの世話になって、逝去する・・・ 
 
 「私が」「私が」と、生きているわが身を振り返り、その傲慢さに恥じ入っています。
 
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ビハーラ学習会のご案内

2010年09月01日 | 行事・案内
 ビハーラ佐賀 の 今年度 第3回基本学習会 ご案内です。

  日時:9月7日(火)午後2時~4時15分(午後1時半受付)

  場所:本願寺佐賀教堂

  講師:田畑正久 先生 (大分県 佐藤第二病院 院長)

 テーマ:「老病死の受容」

 参加費:ビハーラ会員以外の方は、500円 


 田畑先生は、ビハーラ(仏教に基づく終末医療、看取り、看護)では、有名な方で、
仏教(浄土真宗)のこころで、医療に取り組まれておられるお医者様です。

 ビハーラ基本学習会(講演会)

 ビハーラ会員だけで聞くのは、勿体ない  
と、いつも思っています。

 大変、勉強になります。
 どなたでも聴講できますので、どうぞ、お出かけください
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