保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

風にも負けズ、雨にも負けズ、寒さにも負けない保津川下り!

2005-03-12 19:29:55 | 船頭
10日の保津川下り春の開幕に続き、
昨日から東山界隈の街道を灯す‘花灯路’も
始まり京都の観光は春の装いを見せて
いますが、今日はどうしたことか、
真冬を思わせるさむ~い天気に!

しかも小雨と粉雪混りの冷たい雨が、
強風にあおられ吹雪くという最悪の気候に
なりました。

私達、保津川下りの乗船場にも朝から
強風にのって冷たい雨が降っていました。

開幕から以降は屋根を外した「オープン船」を
使用しているので、この寒さはこたえます。

オープン船では、雨が降るとビニール製の屋根を
組み立てお客さんに掛からないようにするのですが、
、側面はオープンなので、今日の様な横殴りの
雨はオープン保津川には大敵なのです。

でもありがたい事に、こんな悪天候にも拘らず、
20隻以上の船が流れるほどのお客さんが
来て頂きました。本当に感謝しております。

こんな日は私達船頭も、お乗り頂いたお客さんに
出来るだけ寒さを感じさせないように、
色んなお話をさせていただきます。

時には歴史を語り、時にはお笑い芸人に
なったつもりでトークを練ります。

沈黙と退屈感が一番寒さを引き立てるのを知っているので
ネタを切らさず披露して、笑ってもらい心だけでも
暖かくなってもらいたいという気持ちで接しています。

だから船が嵐山の着船場に着き
お帰り頂く時に「楽しかったです!」と
笑顔で一言頂くとほっとするとともに
本当に嬉しい気分になります。

生の自然環境には色々な日があり、
色んな姿を現します。
それらを全て受け入れ、生の自然を体感する
のが私達の保津川下りです。

こんな体験的な観光業ですが
これからもよろしくお願いします。

*写真は今日の保津川下り・雨用スタイルです。