保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

はっちん、千本通りに帰る!

2005-03-23 16:30:25 | シリーズ・京都を歩く
昨日は雨の影響もあり、仕事にあぶれたはっちん。

昼から久しぶりに京都へ遊びに行ってきました。

雨降りにも関わらず京都へ出たのは、親戚の所に用が あったのもありますが、
それ以上に、このブログによくコメントを 頂く涼さんが書かれていた
「京都の旅『らくたび』」のコラム を読んだからです。

その日の『らくたび』のコラムは「朱雀大路」の話でした。

朱雀大路とは、平安京の時代、メインストリートだった通りで、
今の千本通りです。
今ではそれほど大きな通りではないので、
京都以外の人には 分かりにくいと思いますが、
JR二条駅の前だけ大きく広がっている 道といえば
お分かりになる方もおられるのでは?

平安の昔、今の千本丸太町交差点付近は平安京の政治の中心
であった大内裏があり、その中に大極殿が建っていたそうです。

この千本通りは、私はっちんにとっては、思い出深い通りの一つです。

はっちんが生まれ育った所は、京都の北、衣笠という所です。
周辺には金閣寺、等持院、龍安寺、北野天満宮、平野神社、わら天神など
京都でも有名な観光地が点在する、京都観光・北地域のメッカみたい所です。

当時、衣笠に住む者が遊・食・買うといえば、北の繁華街・千本通りなのです。
はっちんも中学生の頃よく遊びに行きました。

はっちんの千本通りの行動範囲は、千本今出川から千本丸太町まで。

千本中立売から昔の遊郭があった五番町辺りまでが、
中学校の学区内 ということもあり、友人の家もたくさんありました。

中学生にとって千本通りは魅力的なストリートでしたね。

大きな総合スポーツ用品店や大型スーパー、最新のゲーム機を
入れたゲームセンターにしゃれた喫茶店、玉の看板が掛かる ビリヤード店など、
遊びに目覚めた中学生には見る物、触れるもの どれもみな刺激的で魅力がありました。

一旦、遊びに行くと、夜になって帰れなくて
最期には親や先生にきつ~く叱られたっけな~
今、思い出だすと、赤面至りですが、なぜか心ウキウキしてくる
楽しい思い出がこの千本通りにはいっぱいありますね。

昨日久しぶりに歩いてみると、その当時あった店は
ほとんど残って無く、溜まり場だった仲の良かった友の家は
マンションに変わり、誰とも出会う事も無かったです。

子供の頃、光り輝いて見えた千本通りのネオンも、
今では ひっそりおとなしく光っている様に感じました。

もうあの頃から随分、長い月日が経っていることを
改めてリアルに感じたはっちんでした。

今、千本通り(今出川~丸太町)では、
「朱雀大路・日本映画の発祥の地」と 銘打って、
商店街に活気を取り戻す 活動を積極的に行ってられる様です。

以前の様に、多くの人の往来があり、
東の河原町と並ぶ 繁華街として復活する日を
切に祈らずにはいられない はっちんでした。


*写真は千本丸太町交差点・北西に建つ、大極殿跡の石碑です。     
 大極殿跡は今では何も残ってなく、交差点横のある     
 小さな公園敷地内にひっそりと建っています。