「20世紀は石油の争いであったが、21世紀は「水」を
めぐる争いの時代になるだろう」
とは世界の識者が口を揃える言葉です。
船頭と「水」は切っても切れない関係ですが、
今、水の惑星・地球で深刻な「水の危機」が
進行しているのを皆さんご存知でしょうか?
私はっちんも恥ずかしながらこの深刻な事態を
2年前、京都で開催された国際会議「世界水フォーラム」
で知らされるまで、全くの無知な一人でした。
この開催時に、私はある雑誌の編集に関わっており、
この「世界の水問題」を特集した事で、深い
内容を詳しく知るに至ったというわけです。
そこでは水に恵まれた国・日本では夢にも思えない
衝撃の事実が、次々と報告されていたのです。
今、発展途上国を中心に世界各地で「水不足」
「水質汚濁」「洪水被害」等が日常的に発生し
多くの人の命が危機に晒され、これを起因として
「水」をめぐる紛争が各地で勃発しているのです。
昨日の新聞紙面にも「中国の多くの川の90%以上が、
工業排水により水質汚濁が進み、周辺住民の生活を
脅かしている」との記事が記載されるなど、年を追う後とに
「水危機」の深刻さの度合いは高まっているのです。
水惑星といわれる地球ですが、その水の97%が海水で、
残り3%が人の命を支える淡水なのです。でも、その
大半は極地の氷河や水蒸気、雲などの大気中にあり、
私達が使える川や湖、降雨など表淡水は僅か0.006%に
過ぎないのです。その中で、60億を突破した世界人口を
支えてゆかねばならず、人口増加が著しい発展途上国では
慢性的・絶対的な水不足によりる食糧難が、紛争を起こしています。
年間「水問題」で命を落としている人は発展途上国を
中心に500万~1000万人です。
人口増加に伴う一人当たりの水量の低下は食糧難を起こし、
その僅かに手に入る水も汚染され、病気に感染し死に至るという
悲惨な状態なのです。
この悲惨な事態を受けて、私達日本に住む者が、まず押えておきたいのは
この世界で起こっている悲劇に私達日本人が無関係ではないという事です。
日本は、世界では珍しく水の豊富な国です。
「水問題」といってもひと夏の渇水時しか思い浮かばない
馴染みのない問題です。
世界で争いが起こる様な深刻な事態といわれても、
日常生活に特に苦痛も感じないから感覚的にも
実感がわきません。
人が最低限生活するに必要な水量50リットル以下で
暮らしているいる国が62ヶ国・22億人もいて、これは
世界人口の3分の1に相当します。
しかし、私達のライフスタイルは、シャワー使い放題、
洗濯機の水は全自動、そのまま飲めるのに浄水器、
トイレまでウォシュレットです。
深刻な「水問題」も所詮は対岸の出来事。
少しのヒューマニズムもあるから、心が痛み
寄付や募金でもして、納得させるくらいです。
でも、世界の人達が「水」の問題で苦しんでいる
事態に、私達にも原因があるとしたらどうでしょう。
日本は農作物から工業製品、木材に至るまで、
殆どを輸入に頼っています。
それら製品は、現地の大量の水を使って作られており、
これを間接水とも仮想水とも呼んでいます。
たとえば、毎年500万t輸入される大豆の生産に必要な
水は22億t、これに家畜の餌となるとうもろこしなどを
合わせると52億tもの大量の間接水が使用されているのです。
この様に、輸入で入ってくる物資・製品全てに間接水が
使用されているのですから、物凄い量の水が
私達の豊かな生活を確保する為に、消費されているのです。
しかも、その現地の人達は、僅かの水しか与えられず、
その水も工業排水で汚濁しており、幼い子供達が
毎日死んでいるのにです!
私達は今、世界で起こっている深刻な
「水危機」の当事者なのです。
この問題解決に私達は、正面から向き合う
義務と責任があると考えます。
この「水問題」に対して新たな世界システムを構築しなければ、
20年後には深刻な事態を招く事は疑う余地がない、とまで言われる
この問題に私達日本人が出来る事は何なのでしょう?
あくまでも一国生き残りで、生存競争と経済競争を
推し進めていくのでしょうか?
「彼等の涙と犠牲の上に、私達の豊かな暮らしがある」
この事に気付く鋭い感性、その意識を高めることが
問題解決への出発点になると信じたいです。
めぐる争いの時代になるだろう」
とは世界の識者が口を揃える言葉です。
船頭と「水」は切っても切れない関係ですが、
今、水の惑星・地球で深刻な「水の危機」が
進行しているのを皆さんご存知でしょうか?
私はっちんも恥ずかしながらこの深刻な事態を
2年前、京都で開催された国際会議「世界水フォーラム」
で知らされるまで、全くの無知な一人でした。
この開催時に、私はある雑誌の編集に関わっており、
この「世界の水問題」を特集した事で、深い
内容を詳しく知るに至ったというわけです。
そこでは水に恵まれた国・日本では夢にも思えない
衝撃の事実が、次々と報告されていたのです。
今、発展途上国を中心に世界各地で「水不足」
「水質汚濁」「洪水被害」等が日常的に発生し
多くの人の命が危機に晒され、これを起因として
「水」をめぐる紛争が各地で勃発しているのです。
昨日の新聞紙面にも「中国の多くの川の90%以上が、
工業排水により水質汚濁が進み、周辺住民の生活を
脅かしている」との記事が記載されるなど、年を追う後とに
「水危機」の深刻さの度合いは高まっているのです。
水惑星といわれる地球ですが、その水の97%が海水で、
残り3%が人の命を支える淡水なのです。でも、その
大半は極地の氷河や水蒸気、雲などの大気中にあり、
私達が使える川や湖、降雨など表淡水は僅か0.006%に
過ぎないのです。その中で、60億を突破した世界人口を
支えてゆかねばならず、人口増加が著しい発展途上国では
慢性的・絶対的な水不足によりる食糧難が、紛争を起こしています。
年間「水問題」で命を落としている人は発展途上国を
中心に500万~1000万人です。
人口増加に伴う一人当たりの水量の低下は食糧難を起こし、
その僅かに手に入る水も汚染され、病気に感染し死に至るという
悲惨な状態なのです。
この悲惨な事態を受けて、私達日本に住む者が、まず押えておきたいのは
この世界で起こっている悲劇に私達日本人が無関係ではないという事です。
日本は、世界では珍しく水の豊富な国です。
「水問題」といってもひと夏の渇水時しか思い浮かばない
馴染みのない問題です。
世界で争いが起こる様な深刻な事態といわれても、
日常生活に特に苦痛も感じないから感覚的にも
実感がわきません。
人が最低限生活するに必要な水量50リットル以下で
暮らしているいる国が62ヶ国・22億人もいて、これは
世界人口の3分の1に相当します。
しかし、私達のライフスタイルは、シャワー使い放題、
洗濯機の水は全自動、そのまま飲めるのに浄水器、
トイレまでウォシュレットです。
深刻な「水問題」も所詮は対岸の出来事。
少しのヒューマニズムもあるから、心が痛み
寄付や募金でもして、納得させるくらいです。
でも、世界の人達が「水」の問題で苦しんでいる
事態に、私達にも原因があるとしたらどうでしょう。
日本は農作物から工業製品、木材に至るまで、
殆どを輸入に頼っています。
それら製品は、現地の大量の水を使って作られており、
これを間接水とも仮想水とも呼んでいます。
たとえば、毎年500万t輸入される大豆の生産に必要な
水は22億t、これに家畜の餌となるとうもろこしなどを
合わせると52億tもの大量の間接水が使用されているのです。
この様に、輸入で入ってくる物資・製品全てに間接水が
使用されているのですから、物凄い量の水が
私達の豊かな生活を確保する為に、消費されているのです。
しかも、その現地の人達は、僅かの水しか与えられず、
その水も工業排水で汚濁しており、幼い子供達が
毎日死んでいるのにです!
私達は今、世界で起こっている深刻な
「水危機」の当事者なのです。
この問題解決に私達は、正面から向き合う
義務と責任があると考えます。
この「水問題」に対して新たな世界システムを構築しなければ、
20年後には深刻な事態を招く事は疑う余地がない、とまで言われる
この問題に私達日本人が出来る事は何なのでしょう?
あくまでも一国生き残りで、生存競争と経済競争を
推し進めていくのでしょうか?
「彼等の涙と犠牲の上に、私達の豊かな暮らしがある」
この事に気付く鋭い感性、その意識を高めることが
問題解決への出発点になると信じたいです。