冬の保津川下りは観光シーズンの混雑がウソの
ような静かな毎日を送っています。
今年に入ってから、はっちんが仕事のあり付けた日は
な、なんと!たった4日なのです。
12月は秋の流れをそのまま、受け継ぐのでほぼ、
毎日に様に仕事があるのですが、年が明けた1月に
入ってからは、一気に集客数が減少するのです。
出航の順番が回るまで、平均3~4日はかかります。
今週は火曜日に出航して以来の仕事日となりました。
そんな貴重な仕事の日が・・・雨だったのです!
冬は、日が照る天気でも寒さは厳しい渓谷地です。
しかも今日はどしゃぶりの雨降りときています。
冷たい風が吹く渓谷をカッパを着て雨ざらしで下る約2時間。
さすがに朝、家を出る時は憂鬱な気分になったりもします。
あくまで自由出勤が原則の遊船です。
仕事に行かなくても誰にお咎めがあるわけでもありません。
「今日は、天気も川の条件も悪いので休もう~かな~」
弱気な自分が心の中で叫びだします。
「しかも冬季船だし・・・オフシーズンの‘おまけ’みたいもの~」
心の中で休む口実をいくつも並べて、自分を納得させようとします。
そんな時、もうひとりの‘強い自分’が腹の底の方からせり上がってきます。
「なに、弱気なことを!お前の仕事はこれしかないのだ!」
「どんなに天候が悪条件でも、保津川の川下りを楽しみに遠くから
お越しなるお客様がおられる限り、自分から背を向けるとは失礼だ!」
と心の中で熱く決意と覚悟を迫り吼えているのがわかります。
その通りだ!こう思い出だすとさっきまでの憂鬱な気分は晴れ、
家を出て行く足取りも心なしか軽く感じられるから不思議です。
船の準備をする為、保津大橋を歩き渡っている最中にも
身を切る様な冷たい風と横殴りの激しい雨が、カッパを着て
いるだけの自分に容赦なく殴りかかってきて心底寒く感じられます。
しかし、挫けるわけにはいきません!
全長約400mはあり、徒歩で渡りきるには10分はかかる
道中も‘強い自分’を心から離さず、自らを鼓舞しながら
一歩一歩、力強く歩いて行くのです。
おおよそ外で仕事する人なら、その日の自然条件により
似た様な事を思ったり考えたことがあると思います。
船頭もその最たるもので、実は年中いつも、
こんな気持ちと戦いながら働いているのです。
自然の悪条件化での仕事の厳しさ知りすぎているので、
その日の情景がリアルに想像でき、気持ちの未熟さを
ついつい露呈してしまいそうになります。
こんな弱い自分に出会うたびに
「自分はまだまだ精神力が練られてないな~」
と自らの精神の弱さ、未熟さを再認識します。
「雨の日には雨の日の、吹雪の日には吹雪の日の 良さある」
と感じられる感性を持てた時、初めて自然と同化し、自分が生涯
追い続ける「自然を心から愛することが出来る人間」になることが、
出来るのだと気付かされる‘冬の雨降りでの川下り’でした。
ような静かな毎日を送っています。
今年に入ってから、はっちんが仕事のあり付けた日は
な、なんと!たった4日なのです。
12月は秋の流れをそのまま、受け継ぐのでほぼ、
毎日に様に仕事があるのですが、年が明けた1月に
入ってからは、一気に集客数が減少するのです。
出航の順番が回るまで、平均3~4日はかかります。
今週は火曜日に出航して以来の仕事日となりました。
そんな貴重な仕事の日が・・・雨だったのです!
冬は、日が照る天気でも寒さは厳しい渓谷地です。
しかも今日はどしゃぶりの雨降りときています。
冷たい風が吹く渓谷をカッパを着て雨ざらしで下る約2時間。
さすがに朝、家を出る時は憂鬱な気分になったりもします。
あくまで自由出勤が原則の遊船です。
仕事に行かなくても誰にお咎めがあるわけでもありません。
「今日は、天気も川の条件も悪いので休もう~かな~」
弱気な自分が心の中で叫びだします。
「しかも冬季船だし・・・オフシーズンの‘おまけ’みたいもの~」
心の中で休む口実をいくつも並べて、自分を納得させようとします。
そんな時、もうひとりの‘強い自分’が腹の底の方からせり上がってきます。
「なに、弱気なことを!お前の仕事はこれしかないのだ!」
「どんなに天候が悪条件でも、保津川の川下りを楽しみに遠くから
お越しなるお客様がおられる限り、自分から背を向けるとは失礼だ!」
と心の中で熱く決意と覚悟を迫り吼えているのがわかります。
その通りだ!こう思い出だすとさっきまでの憂鬱な気分は晴れ、
家を出て行く足取りも心なしか軽く感じられるから不思議です。
船の準備をする為、保津大橋を歩き渡っている最中にも
身を切る様な冷たい風と横殴りの激しい雨が、カッパを着て
いるだけの自分に容赦なく殴りかかってきて心底寒く感じられます。
しかし、挫けるわけにはいきません!
全長約400mはあり、徒歩で渡りきるには10分はかかる
道中も‘強い自分’を心から離さず、自らを鼓舞しながら
一歩一歩、力強く歩いて行くのです。
おおよそ外で仕事する人なら、その日の自然条件により
似た様な事を思ったり考えたことがあると思います。
船頭もその最たるもので、実は年中いつも、
こんな気持ちと戦いながら働いているのです。
自然の悪条件化での仕事の厳しさ知りすぎているので、
その日の情景がリアルに想像でき、気持ちの未熟さを
ついつい露呈してしまいそうになります。
こんな弱い自分に出会うたびに
「自分はまだまだ精神力が練られてないな~」
と自らの精神の弱さ、未熟さを再認識します。
「雨の日には雨の日の、吹雪の日には吹雪の日の 良さある」
と感じられる感性を持てた時、初めて自然と同化し、自分が生涯
追い続ける「自然を心から愛することが出来る人間」になることが、
出来るのだと気付かされる‘冬の雨降りでの川下り’でした。